Dopamineが生まれて9年になります。よく残しているものだなと自分でも思います。
ええと、音沙汰がなくてすいません。
最近の活動状況はこれといって目立ったこともなく…いや、何事も積極的にいかないといけないんですけどね。
ちょっと積極的になれるような方法を考えてみて、環境の変化という手段を取ろうという考えに至りました。
まあ、他の理由もあるんですけど。
10月中旬に千葉県民→神奈川県民になります。
そんなわけで引っ越し準備を進めてます。向こうでネット環境がきちんと構築されるまでリプライが悪くなる可能性があります。どうかご容赦の程を。
2009年08月21日
皆さんコミケ乙
ぐったりしていて遅くなりました。
今さらでございますが、皆様コミケお疲れさまでした。
前々日辺りから翌々日辺りまで、人と会う機会が非常に多かったです。
やはりヒキコモリにはこういった治療は必要ですね。まあ、副作用というか揺り戻しみたいな感じで、今すごくぐったりしてるんですけど。
新しい出会いを提供してくれた方々には感謝を。
そして、普段触れない価値観に触れさせて頂いたことに感謝を。
当日も、あらきさん深水さんのスペースに私を訪ねて来てくださった方が居たみたいで、誠にありがとうございます。居ない時間帯が長くてすいません。
動き回って挨拶した方がいいのか、動かずにいる方がいいのか、これは悩みどころです。
アンドリューが痩せてハンサムになってた! びっくりした!
引きこもっていると「とっくに全てから見捨てられているに違いない」などといったマイナスの思考に陥りがちなのですけど、目を掛けていてくれる人がまだまだいるんだなと思わせてもらえるようなイベントでした。
まあ、その多寡についてはこの際考えないようにします。書くと虚しくなる。
冬は一応今のところ、小説本を作ってみようかなと思っています。
内容は未定ですけど、左脳偏重型の文章構成から抜け出したいと考える今日この頃。
今さらでございますが、皆様コミケお疲れさまでした。
前々日辺りから翌々日辺りまで、人と会う機会が非常に多かったです。
やはりヒキコモリにはこういった治療は必要ですね。まあ、副作用というか揺り戻しみたいな感じで、今すごくぐったりしてるんですけど。
新しい出会いを提供してくれた方々には感謝を。
そして、普段触れない価値観に触れさせて頂いたことに感謝を。
当日も、あらきさん深水さんのスペースに私を訪ねて来てくださった方が居たみたいで、誠にありがとうございます。居ない時間帯が長くてすいません。
動き回って挨拶した方がいいのか、動かずにいる方がいいのか、これは悩みどころです。
アンドリューが痩せてハンサムになってた! びっくりした!
引きこもっていると「とっくに全てから見捨てられているに違いない」などといったマイナスの思考に陥りがちなのですけど、目を掛けていてくれる人がまだまだいるんだなと思わせてもらえるようなイベントでした。
まあ、その多寡についてはこの際考えないようにします。書くと虚しくなる。
冬は一応今のところ、小説本を作ってみようかなと思っています。
内容は未定ですけど、左脳偏重型の文章構成から抜け出したいと考える今日この頃。
posted by 長谷剛丼 at 18:38| 日記
2009年08月05日
蘇州&東シナ海、皆既日食旅日記
結果的に観られなかったわけですが、旅はそれなりに楽しめたので旅行記をUPしようと思います。
7月19日
天気、曇のち晴れ。
6時頃、自宅を出発。
下関港の出航は16時なので明らかに早いんだけど、間に合わなかったら大変だということで、ツアー会社の用意した便が9:10羽田発というシロモノ。
浜松町から東京モノレール。初めて乗ったかもしれない。
羽田を最後に利用したのはたしか9年ほど前だから。あの頃モノレールってあったっけ。
そんなわけでスターフライヤーなる航空会社の便にて北九州空港へ。
知らない会社だった。路線限定なのね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC
乗った飛行機
http://dpmn.net/gazo/ecli/001.jpg
飛行機に乗ること自体も9年ぶりなので、こんな光景も9年ぶり。
http://dpmn.net/gazo/ecli/002.jpg
北九州空港は海の上にある空港でした。北九州空港のくせに、行橋市の沖にあるという。
人工島の部分だけ北九州市。
空港からバスで下関港へ。関門橋を渡る。
子供の頃、神戸(出身地)から鹿児島(母の実家)に夏休みのたびに行っていた自分にしては、懐かしい光景。
12時、下関港に到着して乗船券などが配られる。
船の出航は16時。
「15時45分までテキトーに時間を潰してきてください。荷物の預かりはありません」とのこと。下関の街で少し遊ぶことにしました。
港にはコインロッカーすらない。下関駅まではデッキで繋がってたから、大荷物の人たちは駅のコインロッカーでも使ったのかな。私はリュック一つだから、担いだままウロウロしてたんですけど。
ダイエーのレストラン街で昼飯を食った後、本屋や電器屋をウロウロ。
地方都市に行ったときには、中高生の会話に聞き耳を立てて方言を観察するのが趣味なんですが、今回の下関は特徴的な訛りはありませんでした。鹿児島の凄まじさに慣れてるせいだろうか。
まだ時間があるので、ちょっと離れたラウンドワンまで歩く。
船の中で万札が使いづらいかなと思ったので、ここで両替しておくことにしました。
で、一万円札を入れたものの、出てきたのは100円玉が10枚。それだけ。
なんで釣り札が出ないんだろう、もしかして一万円札だと思って入れたのは千円札だったのかな? じゃあ今度こそ一万円札を…と思って財布を覗くとやっぱり万札が足りない。
両替機の表示を見ると「中止」になってる。あーもしかしてこれはトラブルというやつか。
店員に事情を話してみたところ「両替機の鍵を持っているのが店長だけで、店長の出勤が16時」とのこと。時刻は15時20分。
船の出航時刻とか集合時刻を考えると待てないので、住所と電話番号を教えてその場を去りました。
そんなわけで再び下関港。
ここからは蘇州だけじゃなくて釜山や青島への航路もあるようで。
近くの人は韓国旅行に行くときにも飛行機じゃなくてこっちを使うのかも。
税関は余裕の通過。日本人だし、出る人間なんて大したチェックはしないよね。
これまで何度も海外旅行のチャンスはあったものの、事情でその全てをフイにしてきた自分、ようやくパスポートに初めてのハンコが押されました。何となく感慨深い。
船に案内される途中の行列に居るときに携帯が鳴る。
「ラウンドワン下関店でございます…」「惜しい! さっき税関出ちゃったところ!」
やっぱり9千円が両替機の中で詰まってたらしい。いや、危ない危ない。「千円札入れたんだな」なんて勘違いをしたまま放置して帰ってたら9千円丸損するところだった。
私の帰宅後に現金書留で送ってくれることになりました。現金書留って面倒な上に料金高いよね。機械がトラブったら思わぬ形の手間や出費が生じるんだなと少し気の毒に。
税関から広い港の中をマイクロバスで移動し、無事に乗船。
なんか船内は豪華な感じ。フロントでメインの案内をしてくれた兄さんは日本語堪能な中国人でイケメンだった。
そういや昔は、中国はオリンピック選手もまず顔で選ぶって噂があったような。ブサメンを排除してもまだまだ人が多いから、その中で選んでも優秀なヤツがいくらでも居るという理屈で。全く絶望的になる話です。
そんなこんなで無事出航。
関門海峡
http://dpmn.net/gazo/ecli/003.jpg
船首側デッキ。こちらは立入禁止
http://dpmn.net/gazo/ecli/004.jpg
脇を過ぎていった不審な船
http://dpmn.net/gazo/ecli/005.jpg
何積んでるの? そのブロックみたいなものの下に何があるの?
何となく北朝鮮の不審船を思い出した。
外洋に出ると空が晴れてきた。
http://dpmn.net/gazo/ecli/006.jpg
波も穏やかで潮風が気持ちいい。
船尾側デッキ。
http://dpmn.net/gazo/ecli/007.jpg
http://dpmn.net/gazo/ecli/008.jpg
日食の観賞場所はここ。
1メートル四方の枠が各々に用意されていて(一人一枠)、テープで印が付けられてる。
どこが当たるかは、帰りの船に乗る前に教えてもらえるそうです。
軌跡
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船の場合も軌跡って言うんだっけ? 日本語ムズカシイ。
船内に戻って色々と見て回ることに。
船という閉鎖空間だから、物は高いんだろうなと漠然と覚悟していたのですけど、さほどでもない。ジュースの値段も同じだし。
タバコが安い!
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タバコ税がないからだ! パナマ船籍だもんね。
まあ、吸わないから関係ないけど。
ビールも安い!
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酒税がないからだ!
まあ、そこまで飲まないし、結局自販機では買わなかったんだけど。
ちなみに食事時に注文できる青島ビールは、大瓶1本200円。こっちは飲んだ。美味。
http://dpmn.net/gazo/ecli/012.jpg
カップ麺は高い。自販機の受け入れは日本円なのに、品名はなぜか中国語表記。
食事はバイキング形式。ただ、乗ってる人数が多いだけに次々と人が来るのでのんびり選んでられない。
流れ作業的に素早く欲しいおかずを判断して皿に素早く盛っていく作業という感じ。
それでも調子に乗って食べ過ぎた。
7つの班に分かれて15分おきに食堂へ呼ぶという感じなものだから、厨房は大忙し。
夕陽がきれい
http://dpmn.net/gazo/ecli/013.jpg
お風呂も割と広くて快適。足を伸ばせる風呂に入ったのはいつ以来だろう。
ヒキコモリの治療にはこういう環境はすごく良いのかもしれない。定期的に銭湯にでも行くべきかな。
相撲の結果を知りたいと思ったけどワンセグはもうダメ。ラジオはAMは全滅、FMで韓国語の放送が入る。だいぶ沖まで来たみたい。
夜の放送で中国時間へ時計を合わせる旨。時差は1時間。
あんなに広いくせに標準時が1個しかないんだよね。さすが独裁国家。
東経120度ってことは、中国の東部都市部のことしか考えてないよね。満州の夜明けはめっちゃ早くて、ウイグルなんかは時刻は深夜でも日が沈んでないということになるんだろうか。
寝台に戻ってきたところで、対面の寝台の人と少し会話。50手前ぐらいのおじさん。
天球儀ソフト入りのGPSだとか、双眼鏡に三脚にと、かなりの気合入りっぷり。
ただ「見たい」で来てしまった自分がちょっと矮小な存在に感じられてしまう。
乗客はだいたい、おじさんみたいな筋金入り天文マニアが1割強、私みたいな「安いし天文も好きだしこんな機会だから見なきゃ!」ぐらいの人が4〜5割、蘇州観光も皆既日食も両方楽しもうという旅行気分の人(家族連れに多い)が残りの4割程度、という感じでした。
少し揺れが強くなってきたので、さっさと寝てしまおうと思い就寝。
7月20日
天気、曇のち晴れ。
未明に目が覚める。時計を見たらまだ前日の23時。
もう一度寝る。また目が覚める。時計を見たら2時。
もう一度寝る。また目が覚める。時計を見たら4時。
なんでこんなに中途覚醒するのかなと思ったら、船が大きく揺れてる。
前後左右だけじゃなくて上下にもかなり揺れる。
こんだけ揺れたらもしかして…と思った途端に酔った。
どうやら揺れだけでなくて気分の悪さでも目が覚めていたみたい。
外洋のうねりというのはやっぱり国内のフェリーなんかとは段違いだなあと。
一昨年に仕立て船で釣りに行ったときは、揺れる船上で釣りの仕掛けを作ったりしてても酔わなかったのに。
トイレに行って、とりあえず軽く吐くとだいぶ良くなった。
備えあれば憂いなし。出発前に買っておいた酔い止め薬を服用。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/soukai/4987241103577.html
出番が来るとは思わなかったけど、持ってきていてよかった。
もう眠る気にはならないので、テレビを置いているラウンジに行ってだらーりと。
飲み物を買おうと自販機ルーム(喫煙室を兼ねてる)に行ったら、何だか人がいっぱい。
みんな結構ぐったりしてる。普段酔わない私ですら酔ってるわけだから、そりゃ酔う人多いわ。
喫煙所で電子タバコを吸っている人を見かけた。あれってホント、ぱっと見には見分けがつかないね。
薬が効いてきたのか、どうにか食事を摂る意欲を取り戻して、軽く朝食。
ここで気がついた。自分の寝てる船室はものすごく揺れるのに、食堂やテレビラウンジはさほど揺れない。
特に、上下の揺れが少ない。
気がついてしまえば簡単なことなんだけど、私のあてがわれた部屋は端っこ、船首に一番近いところで、しかも私のベッドは一番隅っこ。
船は重心を支点にして揺れるわけだから、当然ながらそんな場所だと揺れがでかいわけだ。
船の中央近くにあるテレビラウンジは上下にあんまり揺れないというわけ。
そんなわけで、ボケーッとテレビを見ながらしばらく過ごすことにしました。
中国の衛星放送が映されてた。バラエティのチャンネルっぽい。
ちょうどドラゴンボールZをやってた。字幕があるのになぜか吹き替え。たぶん、字幕版が先で、吹き替え版を作るときに字幕なし版を改めて入れるのが面倒だったんだろう。
よりにもよって「恐るべしサイバイマン ヤムチャ死す」の回だった。まさか中国語でDBの神回が見られるとは。
声優さんは割と上手だったと思う。ただ、声がちゃんと似てたのはクリリンぐらいかな。ベジータはかなり違う声だった。
英語版なんかだとかなり似せてるという話だけど。中国語圏の声オタはそんなに五月蠅くないのかもしれない。
中国語で「おい、汚いから片付けておけよ。そのボロクズを」もばっちり聞いた。聞き取れてないけど。内容を覚えているもんだから割と楽しい。
昼前までそんな感じで過ごしているとだいぶ気分がマシになってきた。
天気も回復したようなので外に出てみる。
陸地が全く見えない広い海。強い日差し。強い潮風。外洋なんだなあと実感。
「日食グラス」を使って太陽を見てみる。
黒点がほとんどない。極小期だからね。明後日もこれぐらい晴れるといいなと思う。
14時
ミニ中国語講座を最上階の大ホールでやるということなので行ってみる。
この部屋、全然揺れない。ていうかこの階自体もなんか下との間にクッションでも入ってるのか、揺れが少ない。
すぐ脇にスイートルームがあるんだよね。貧乏人は下の階で嘔吐して、スイートな方々は揺れない船室で優雅に惰眠をむさぼるというわけですか。
中国語講座の講師は、フロントでいつも案内をしてる例のイケメン。
「中国語はそんなに難しくないんです」という導入から始まったけど、もしそれが本当なら、私の後輩は中国語の単位のせいで2度留年なんてしてないはずです。
内容は、まあなんというか、数詞と挨拶の発音ぐらいですね。
麻雀がしたくなるような内容でした。
で、質問タイム。
観光先で土産物売りがしつこかったら厄介だなと思って
ハ,,ハ
( ゚ω゚ ) お断りします
/ \
((⊂ ) ノ\つ))
(_⌒ヽ
ヽ ヘ }
ε≡Ξ ノノ `J
って何と言いますか?
と聞いてみた。「不要(ブーヤオ)」だそうです。
「お断りします」のポーズに気付いた2chねらーが居たかどうかは不明。
そんなこんなで夕方
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陸地が近いのか、船影が多くなってきた。
水が汚い。
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もうもしかして汽水? というか長江の中に入ってる?
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あ、着いちゃった。
名目上の到着は明日の朝だから、ほとんど停船した状態で夜を明かす予定だそう。
これで揺れる心配はほとんど無いので、安心して夕食では青島ビール(大瓶1本200円)を飲むことに。まあ、自分のアルコール分解能力的に1本しか飲めないんだけど。
20時半頃
船室に戻って、眠気がくるまで本でも読んでようかなと思ったら、いきなり鼻血がドバー。飲むと粘膜が弱るから時々やるんだよなあ。
ティッシュを染めつつ、床に撒き散らした血痕を拭き取る作業。
大部屋じゃなくて寝台にしておいてよかった。
21時頃
同室の人たちが戻ってくる。
若い天文マニアのお兄さんと、対面のおじさんによる望遠鏡談義が始まる。
やばい俺、全然ついていけてない。
おじさんは口径38センチの望遠鏡を持っているらしい。
38ミリじゃないよ、38センチだよ。その望遠鏡はもはや一種の「施設」なのでは。
「唯一の趣味だからねえ」とのこと。すごいぜ。
ちなみにおじさんは皆既日食を一度体験済。前回はメキシコで見たらしい。
印象的だった天文現象として他に
「百武彗星の接近」(この時の私は確か小学生か中学生。望遠鏡の視野に入れることすらできなかった)
「しし座流星雨」(2001年。私は兄夫婦を誘って飯能の山奥に行って観た)
を挙げていたけど、やっぱり一番は皆既日食だとのこと。
うあああ、めっさ楽しみになってきた。
蘇州とかどうでもいいよ。もうこのまま出航してくれよ。と思いつつ寝る。
7月21日
天気、快晴
今日こんなに晴れても仕方ないって。明日晴れてくれないと。
っていうぐらい気持ちの良い快晴。
到着した港は太倉というところ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E5%80%89%E5%B8%82
蘇州市の下にさらに複数「市」があって、その中の一つが大倉市。
倉がつくだけあって、見事にコンテナだらけ。国の倉庫と呼ばれているそうな。
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朝飯食って下船。
いよいよ中国へ入国です。
検疫では、バーコード読みとり機みたいなのを持ったお姉さん2人組が待ってて、そこに並んでピッってやってもらう。
んで、異常がなければ通過。何か異常があれば検疫官の待つ別室へ、という流れ。
半分ぐらい引っかかってるし!
私も引っかかったし!
どうも、2台のうち片方の機械の設定がおかしかったらしい。
大量に仕事を回された検疫官がすっげー不機嫌。
別室の前に椅子に座ってしばし待つ。
「Next!」と呼ばれ、ああ英語だよかった、中国語だったら手も足も出ないところだった。と安心しつつ検疫官の居る部屋へ。
「Excuse me」「Sit down」
sir(さん)をつけろよデコスケ野郎と思いながら体温を計る。
「Headache? Cough?」「Nothing」やっぱりアジア訛りってのがあるのかな。聞き取りやすくてホッとする英語だなあ。
「(ちょっと考えて)ビークン?」「(ん? 何つった今?)Pardon?」
「ビークン!」言いつつ紙に書く。「病気」
俺、苦笑しつつ「Nothing」
話してる途中で英語からいきなり中国語になるなっつーの。いや、気持ちは分かるけど。
漢字でコミュニケーションが出来ることのありがたみが分かった気がする。韓国政府が国策で放棄した漢字のコミュ力。
結局平熱で解放されたけど、何故か住所を書かされた。何の意味があったんだろう。
まあ、面白い体験でした。
太倉港の検疫、というか観光客受け入れ態勢は全体的に慣れていない印象を受けた。
そりゃそうだよなあ。だって普通みんな飛行機で来るもん。
日食の船上ツアーなんてものがない限り、こんな大量の日本人が来ることなんて滅多にないだろうし。
太倉から蘇州の観光地までは高速(制限速度・120km/h)で1時間半程度。
中国は左ハンドルの右側通行です。左側通行の国って日本とイギリス以外にどこがあるんだろ?
バスも立派だし
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ガイドも愛想良くて日本語ペラペラで質が良かったなあ。
来年は上海万博もあるしね。蘇州みたいな観光都市は外人に受けるように必死の努力がなされてるんだろうなあ。
しかし悪いが我々の興味は観光都市ではなく帰りの海上なのです。
だって寺とか墓とか行っても、そんなの京都に比べたら…ねえ。
文化大革命でお寺も色々あったらしいし。まあ、ポタラ宮とかは別格だけどさ。
あ、太倉が鄭和の出身地だという話だけは「おお、あの鄭和の!」という風に感心した。
車内で5000円→340人民元という両替をしてくれた。割と良心的なレート、というか銀行よりも良いレートのような気がする。
再両替はナシという取り決めなので、340元も使い切る自信がなかったので私はやめときました。
どうせ大した土産物なんて買えないだろうし。
途中、陽澄湖SAでトイレ休憩。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%BD%E6%BE%84%E6%B9%96
陽澄湖は上海ガニの産地だそうです。蘇州なのに。
まあ、「六甲のおいしい水」が六甲山系から程遠い西区の井吹台で採取されてるのと同じようなものでしょう。
ゲート
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広いぜ。土地余りまくり。
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柱が脆弱なのが気になった。
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ガイドさんいわく、地震が全然無いらしい。そりゃそうだ。ユーラシアプレートのかなり奥だもんなあ。
地図
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どこがどこやら。
もう一歩前へ!
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漢字で何となくわかる!
150キロぐらいずーっと高速道路を走ってきたんだけど、トンネルが皆無だった(橋はところどころあった)日本では考えられないことだ。
北海道以外ではこういった「だだっ広さ」は体験できないんだろうな。北海道いったことないけど。
ガソリンスタンドのブランドはこればっかり
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E7%9F%B3%E6%B2%B9%E5%8C%96%E5%B7%A5
自分の中での知名度は中国石油天然気(ペトロチャイナ)の方が高かったので、なんか意外。
高速を降りて、楽しい一般道へ突入。
大型車、一般車、原付、自転車、リアカー、歩行者の入り交じるカオスが出現。こんなところ絶対運転したくねえ。
横入りだの諸々の交通マナーの悪さは、自分が体験した中で暫定一位だった羽曳野(大阪府)および丸亀(香川県)を遥かに凌駕してました。
「水曜どうでしょう」で見たハノイの光景にそっくり。
そして、何もしなくてもクラクションを鳴らす。「どけ」でも「早く行け」でもなく「後ろから近づいてるぞー」の意味でプープー鳴らしまくり。クラクションが絶えない。
原付ノーヘル
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原付は事故が多いらしい。法的に自転車と同じ扱いなんだそうで。制限速度は20km/hだけど、余裕でもっと速度が出る上に誰も守ってないらしい。
以前はガソリン車もあったけど、今は排ガス規制で全廃されて全部電動になったそうな。
ほんとだ。よく見るとマフラーがついてない。
ガソリン原付が消えて電動原付に切り替わったのはここ数年のことらしい。
何というか、さすが金持ち独裁国家。トップダウンが行き渡るまでの早さがすごい。
そしておそらくその陰で抹殺されたであろう、ガソリン車を製造する中小企業の犠牲が偲ばれる。どのぐらいの規模で解雇したんだろう。国策ってこわい。
工事中
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たぶん拡幅工事。
この工事のせいでバスが通りにくくなっていた上に、公安のパトカーが駐車違反場所に堂々とパトカーを路駐していたりして、なかなか動き出さなかった。
警察の威張り具合は日本よりも酷そう。
日本車発見
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巡った庭園
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水が汚い割には臭わないし虫もわいてないな、と思ってガイドさんに聞いてみたら、ほぼ毎日水を入れ替えているらしいですよ、とのこと。
気合入ってるなあ。さすが成金国家。
剣で石を斬ったあと
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誰の仕業か聞いた気がするけど忘れた。似たような伝説ってたくさんあるよね。劉備と孫権も石を斬ってたような。
ゴミ箱
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ちゃんと分別してる!
数珠屋のババア
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観光客に対して全く声を掛けることなくムシャムシャと菓子食ってた。寺の敷地内に店を出させてもらっているということは、たぶん運営してる団体のコネ。
だから態度悪くても呼びかけしなくても余裕。たまに買っていく人も居るだろうし。
他の団体のバス
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「私を日食につれてって」なんてプラカードつきのバスがごろごろ。
なんか観光客、日本人ばっかりだよ。日本人は蘇州に誘導するように指示でも出てるのか?
この人達は上海まで空路で来て、今日は観光日で、おそらく明日にどこか郊外で見るつもりなんだろう。
今どき珍しい電話ボックス
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さすがに携帯は普及しているようで。
気温35度の炎天下だったけど、湿度が低いのか、日本で感じるほどの暑さではなかった。
寺なんかを一通り巡ったあと、絹の紡績工場へ連行。
テレホンショッピングのノリで絹製品の実演販売がなされる。
シルク布団(中綿が絹でできてる)が1枚450元。日本円での支払もOKで7800円。
「この工場で作ってますので、特別価格でお売りできます」
と説明係の人が言ってました。「卸価格」ではなくて「特別価格」というところがミソ。
しかし買ってる人けっこう居たなあ。まあ、寄り道が全然許されてないツアーだし、家族連れとか、モノを実際に使う人たちにはいいのかもしれないけどね。
同じものを日本で買うと7800円よりもかなり高いのも事実だろうし。
ただ、同じものを中国国内の別の店で買うと450元よりも安いんだろうな。ってなところまでみんな分かった上で買い物してたっぽいけどね。
同じ建物で昼食。「蘇州名物料理」とパンフにでかでか書かれてた。
なんか薄味。量も物足りない。運んでくる人たちの手際も悪い。
ま、最初から全く期待してなかったので別にいいんですが。
ただ、半日ついてくれたガイドは本当によく頑張ってくれてたと思う。
絶対に退屈だろうと思っていた観光地巡りで、そこまで退屈せずに済んだ。
再び高速に乗って、太倉港へ。
夕方が近づいてきて、雨がぱらついてくる。おいおい大丈夫かよ、と思ったらただの夕立だったみたいですぐに止んだ。
もうみんな、明日の天気のことで頭がいっぱい。ドキドキハラハラ。
帰りの税関は余裕の通過。
帰っていく外人なんかハッキリ言ってどうでもいいもんね。
拳銃持っていようと麻薬持っていようと、そちらの国の入国審査でどうにかしてくださいってことだ。
さて、そんなわけで観賞場所発表。
甲板に1m四方で格子状にテープが貼られてるわけですが、そのどの座標が当たるかという発表。乗船時にその旨の書かれた紙がもらえるということで、ワクテカドキドキなわけです。
名前を呼ばれてもらった紙がこれ
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イ`ヘ
/: :| ヽ
/ : :/ ヽ ___ _,,,:. .-: :´彡フ
_ノ\_∠: : : : : : : : :`: :-: :,:_:/彡 /
( : : : : : : : : : : : : : : `ゝ /
マ r::/: /: : | : : : : : : : : ::\ /
//: /: : : |: : | |: : |: _: : : :ヽ
ジ {/ 7|`\/i: /|:|/|´: : : : :|ヽ
〉 ,‐-‐、`|7 || |_::|,_|: : :|:::|: |
で / r:oヽ` /.:oヽヽ: :|: | :|
{ {o:::::::} {:::::0 }/: :|N
っ | ヾ:::ソ ヾ:::ソ /|: : |
!? ヽ::::ー-.. /ヽ ..ー-::: ヽ::| r--ッ
-tヽ/´|`::::::::::;/ `、 ::::::::::: /: i } >
::∧: : :|: |J \ / /::i: | /_ゝ
. \ヾ: |::|` - ,, ___`-´_ ,, - ´|: : :|:::|
ヽ: |::|\  ̄/ /| |: : :|: |
まさか角が当たるとは……
気合入りまくりで機材大量持込の方々には申し訳ない気分だけど、これでいよいよテンションが上がってまいりました。
観るぞ! 人生初の皆既日食!
7月22日
天気……………くもり!
船内放送で目が覚める。
窓の外を見る……分厚い雲!
急いでデッキに出てみる。
http://dpmn.net/gazo/ecli/038.jpg
http://dpmn.net/gazo/ecli/039.jpg
なんだこれは…雲? 霧?
何層あるか分からない雲
http://dpmn.net/gazo/ecli/040.jpg
いや、まだだ。天気なんてすぐに変わるもの。
日食直前から晴れてくる可能性だってあるはず。
周囲全部晴れというわけにはいかないだろうから、360度の夕焼けは無理にしても、黒い太陽はまだまだ見られる可能性がある。
少し明るくなってきて、霧はどうにか晴れた
http://dpmn.net/gazo/ecli/041.jpg
船の中の雰囲気も、まだ誰一人として諦めていない。
しかし、船室に戻ったところで同室の人が「フロントで天気図を見せてもらった」と言って見せてくれた写真(デジカメの画面)を見て絶句。
同じものがラウンジにも貼ってあった
http://dpmn.net/gazo/ecli/042.jpg
え…? 何この停滞前線……?
梅雨? 嘘だろ? 梅雨なんてとっくに明けたはずだろ?
よりにもよって、皆既帯にぴったり重なるように梅雨前線が横たわってやがる。
小笠原気団の位置がかなり南に下がっているらしい。
しかしまだまだみんな諦めない。
天文おじさんは三脚をセッティング。私も日食グラスと双眼鏡などの準備。
船が速度を上げた
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どうやら雲の切れ間を求めて移動してくれている模様。
この辺りの融通の利き具合は、今回のツアーの本当に良いところ。
太陽の位置は東側、鑑賞デッキは船尾にあるので、船は西を向いているべきなんだけど、中国から日本に向かって航海しているということは東向きに進んでいる。
そんなわけで、日食鑑賞の間は船の向きを逆にする措置が執られた。なかなかちゃんと分かってらっしゃる。
そうこうしているうちに第1接触(欠け始め)の時刻を過ぎる。
放送で案内するという話だったけど、待てないのでデッキに出てみる。
なんかみんなもう外に来てた。まあ、この辺は流れだよね。
朝よりはだいぶ雲が薄くなっている気がする。もしかするといけるかも、という雰囲気が漂っている。
波は穏やかで空は明るい。でも雲に覆われているという感じ。
太陽の位置は確認できなかったけど、薄曇りになったときに何とか確認できた。
9時39分(中国時間)
第2接触(皆既開始)。一気に周囲は夜の明るさに。歓声が上がる。
ああ、あの雲の向こうには黒い太陽が! 見たい! 見たかったああ!
そこらじゅうから「見たかったねえ」の声が。
誰かが「星!」って声を上げた。
右方向(南の空)に雲の切れ間があって、ちょうどそこに明るい星が。
星図を持っている人によると金星だったらしい。
夕方の西、明け方の東、以外の方向に金星が見えるのは皆既日食の場合だけだから、一応皆既日食独特の体験をしたと言えるかもしれない。
9時45分
第3接触(皆既終了)。周囲はまた一気に昼の明るさに。
残念ながら黒い太陽を拝むことは出来ず。周囲からは残念な溜息が漏れる。
そのわずか5分後、雲の切れ目に太陽が!
食分95%ぐらいの細長い太陽
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写真だとほとんど分からないんですけどね。薄い雲越しに肉眼でU字の太陽が見えました。きれいな写真が撮れた人もいたみたい(あとでPCに取り込んだ拡大画像をみせてもらった)。一応、月表面の凹凸がちゃんと分かるぐらい。
周囲からは「惜しい!」「あと少し早ければ!」の声が。いや全く。
10時過ぎ
船が方向を本来の向きに戻す。みんなデッキから撤収。
他の観測地域での結果が気になりますねー、みたいな会話を周りの人たちと交わす。
13時。昼飯食って外に出てみたら気持ちいいほどの快晴。刺すような陽光。
ああ、あと4時間。あと4時間早くその晴れを寄越してくれれば…
〜夕方
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気持ちいいほどの青い空。
何このきれいな夕陽
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おい月! すぐ横に居るんだろ! ちょっと気合い入れて軌道ずらしてもう一度重なってみやがれ! ちくしょー!
昼から夕方にかけて次々と他地域の情報が入ってくる。
テレビラウンジで「NHK World」っていうチャンネルを見てたんだけど、この日は日食関連のニュースがたくさんだったので。
http://www.nhk.or.jp/nhkworld/japanese/top/index.html
・バラナシ(インド)
夜明け直後に皆既日食。ガンジス川で沐浴しながら日食を見る人々の姿が。何たる神秘、羨ましい。
・武漢(中国)
晴れ〜薄曇。黒い太陽がちゃんと拝めていたよう。おそらくすぐ近くの重慶も同じ。
・上海(中国)
雨。弱い雨なので観測の実態はおそらく我々と同じような感じだったと思われる。
・トカラ列島
大雨。避難するレベルの嵐。気の毒すぎる。
・その他南西諸島
雨か曇り。しかし喜界島だけは例外的に薄曇りで黒い太陽が観測できたらしい。
・小笠原諸島、硫黄島近海
快晴。最高の観測条件だった模様。
天気というのは本当に直前になってみないと分からないもの。
トカラに行った人は気の毒としか言いようがないです。決して愚か者ではないということを強調しておきます。なんか帰国してからネットのニュースを見たら、南西諸島組はすごいバカにされてたみたいだからさ。
むしろ、小笠原組にも大きなリスクはあったのです。
小笠原気団の位置が本来のようにもっと北にあれば、そのさらに南で台風が発生して、ウロウロする台風のせいで海が大荒れ、空模様は最悪で船は揺れっぱなしの船酔い地獄。なんてことだって十分に考えられた。
実際は小笠原気団が南に居座ったので、そのど真ん中での観測になったから大勝利だったわけだけど。
そんなわけで、消化不良ながらも初めての日食体験は幕を閉じたのでした。
文句言って暴れる人なんて一人も居ませんでしたよ。ツアーも船も最大限努力してくれたしね。値段も元々良心的だったし。
夜まで放心状態で、ダラダラと「NHK World」(英語)を観て過ごす。
このチャンネルおもしろい! なんか、英語力がついたと勘違いできそう。
日本の最新トレンド紹介のコーナーで鷲宮痛車祭
http://www.wasimiya.org/moefes/itasya.html
とか、「いっしょにとれーにんぐ」
http://www.isshoni-training.com/
とか取り上げられてた。
日本を紹介するツボを心得てるなあ。
これで後は帰るだけ。青島ビールを浴びるほど飲むかなあ、と思ってた。
しかし、今回の旅最大の山場は、実はこの後にあったのです。
夕食の前に部屋に帰ってきたところで、同室の天文お兄さんが一言
「今夜、星を見に行こうかと思ってるんですよ」
ああー、なるほど! 言われなければ全然思いつかなかった。
考えてみれば今夜は最高の観測条件じゃないか。
天気→快晴になった
視界→海なので水平線(0度)まである
空気→外海なのですごくきれい
光害→海なので街なんてない
月→日食の日なので当然ながら新月
これは見えるぞ。夕食後にwktkしながらとりあえず船の左舷(北側)へ。
おっと、何か周りが明るい。この船そのものに明かりがついてるせいか。
ということで物陰に移動して再び空を見る。
目の前にドーンと北斗七星が! やばい、空気きれいすぎる。
北極星の高度がほぼきっちり30度で、自分のいる緯度がよく分かって面白い。
視線をぐーっと左に回して天頂付近に赤くて明るい星、アークトゥルス!
逆方向に回して、同じく天頂付近にベガ!
そして今夜はもう目を凝らすまでもなくはっきりと見える光の帯、天の川!
目が慣れてくると見える星の数も増えてきて星座が結びにくくなってくる。
いつもはすぐに十字架が見えるはくちょう座が、もう天の川で溺れてるみたいになってる。アルタイルも一等星のくせに目立たない。周囲が星だらけだから。
テンション上がってきた(・∀・)!
午前にはしゃぎ損なった分をこの瞬間にようやく取り戻した感じです。
デッキを⊂ニニニ( ^ω^)ニニニ⊃ブーンって走りながら右舷の方へと回り込む。南天もキレイに違いない。
回り込んですぐ、目の前にでっかいさそり座が!
さそりの尻尾なんていつも山肌にかかっちゃうような高度だけど、水平線まで視界があるから全部見える!
なんか人がいっぱい集まってきた!
やっぱりこの空は天文マニアにとっては垂涎モノだもんね!
「いて座があの辺にあるはずなんですが…」って言ってたら隣にいたおじさんが「あの4つの星がポットの持ち手みたいになって、その右側の少し上に蓋のような形が…」って説明してくれて無事に見えた。
って、同室の天文おじさんじゃないですか。さすがだ。
おじさん、船室から三脚と双眼鏡を持ってきてセッティング。
さそり座の少し左へ向けて、ちゃちゃっと目標を導入。わずか数秒。
「はい。左がM6散開星団。右がM7散開星団」
ちょっと、何その早業! さすが口径38センチを持つ猛者。
他にも星猛者がゴロゴロと居て、プチ観測会は大盛り上がり。
冬にもこんな環境で星を観てみたいなあと思うと同時に、本来ならば今日の昼に冬の星座たちが観られたんだよなと思い出し、残念な思いにも駆られました。
しかし、あの濃い天の川はやっぱり素晴らしい。
今ちょうど「宙のまにまに」ってアニメ(私的に今期一押し)が放送されてるんだけど、美星ちゃんの気持ちが分かるような気がした。
http://www.mmv.co.jp/special/soramani/
その場ではオタ話は自重したけどね。
原作者のカシマミ先生は上海に行っていたらしい。雨で残念。原作の漫画も面白いです(帰ってから買いそろえて読んだ)
夜が更けてきたところで今度こそ撤収。
日食は残念だったけど、星空がものすごく綺麗だったのでまあいいか。
そんな気分の4日目でした。
7月23日
天気、晴れのち曇り
いつの間にか目が覚める。ボケーッとしているうちに下船の時刻が迫ってくる。
夜明けだ
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あんなことがあった翌日にも、太陽は何事もなかったかのように昇る。
船は既に福岡の沖。
携帯の電波が入ったので大相撲の結果をチェックする。全勝だったはずのドルジがいつの間にか3敗していた。
頭でも心でも、ああ帰りたくないずっと船に乗っていたい日常になんか戻りたくないって思ってるのに、携帯の電波が入ったらすぐにあちこちチェックしてしまう。何というか悲しい情報中毒者。
てきぱきと撤収準備をしながら、同室のおじさんに質問。
「リベンジはいつなさるご予定ですか?」
「やっぱりケアンズかねえ」
とのこと。まあ、そうですよね。2010年のイースター島はさすがに厳しい。
今後の主な皆既日食の予定は
・2012年11月13日、オーストラリア北部
皆既帯が通過している部分と陸地が重なっているところが、豪州北東部のツノの部分だけなので、観測地はほとんどケアンズ一択(海で観る人もいるかもしれないけど)
ギリギリ乾期なので大丈夫かなと思う。
・2017年8月21日、全米
アメリカ横断ウルトラ皆既日食。西海岸から東海岸までズドーン。
砂漠気候の部分も通っていると思うので、2012年がアウトだったら行っちゃうかも。
・2035年9月2日、日本
北陸〜関東。
生きてるのか俺…?
同室の若いお兄さんは「2035年までお預けです」って言ってたけど、本当にそれまで待てるのかなあ? 時期が迫ってくると行きたくなっちゃうかもしれないぞー?
私も3年後には必ずケアンズに行こうと心に決めました。
今回の皆既日食は、本当にここ数年の自分にとって生きるモチベーションになっていたのです。くじけそうになっても「いやでも2009年7月22日の皆既日食を観るまでは死ねないしなあ」って思って頑張ってきた。
こんな結果になったから、今度は「2012年11月14日の皆既日食を観るまでは…」にフレーズが変わることになります。
ちなみに…
金環日食だったら、実は2012年5月21日に日本で観られます。
東京が金環帯のど真ん中です。時刻も朝の6時台なので、多くの人が仕事や学校に行く前に悠々と観測できるでしょう。晴れればね。
食分は96%ぐらいあるそうです。細い輪っかになった太陽が観られます。当日は寝過ごすと非常に勿体ないので、みんな気を付けよう。
とはいえまあ、金環食だからねえ。星空もコロナも夕焼けもないから。
でも、太陽の形が変わる様は楽しめるので、こちらも期待しましょう。
そんなわけで下関港に帰還。
日本の検疫は太倉港みたいなバーコード読みとり機じゃなくて、一列に並んでる我々にでかいテレビカメラみたいなものを向けるだけ、というもの。
サーモグラフィーってやつですな。あれで体温計るんだ。機械高そう。
ここで船とお別れ
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素敵な思い出をありがとう。
そして再び税関。書類に記入ミスがあったんだけど、丁寧に教えてくれた。役人のくせになかなかやるじゃん。偉いよ。
通過も何というかユルユルでしたよ? さすがに拳銃とかは反応しそうだけど、麻薬とか偽ブランド品ぐらいなら余裕で持ち込めそうな気配。日本の税関、大丈夫?
ツアーの旅行客が帰ってくるだけだから甘かったのかもしれないけどね。
外人に対してはめっちゃ厳しいのかも。
下関港からは北九州空港までバス…だったんだけど「バスが故障しました。しばらく待ってください」って言われてみんなから苦笑が漏れる。
中国のバスですら故障しなかったのに…
自動車技術で負けてどーする。
数十分後、代替のバスが手配できたみたいで無事に出発。
途中休憩で壇ノ浦PAに立ち寄る。
関門海峡は海の要衝
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カブで来てみたいなあ。
北九州空港はこんなところ
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北九州市の南の端っこですな。
空港で搭乗券をもらって、ツアーはおしまい。あとは飛行機に乗って各々帰るだけ。
最寄駅に着いたのはちょうど午後6時でした。
旅の後遺症が全然抜けず、日常に帰ってきてもボケーッと過ごすことが多かった。
この日記を書き終わってようやく日常に帰れた感じだ。
以上、4泊5日の旅行記でした。
おしまい。
7月19日
天気、曇のち晴れ。
6時頃、自宅を出発。
下関港の出航は16時なので明らかに早いんだけど、間に合わなかったら大変だということで、ツアー会社の用意した便が9:10羽田発というシロモノ。
浜松町から東京モノレール。初めて乗ったかもしれない。
羽田を最後に利用したのはたしか9年ほど前だから。あの頃モノレールってあったっけ。
そんなわけでスターフライヤーなる航空会社の便にて北九州空港へ。
知らない会社だった。路線限定なのね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC
乗った飛行機
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飛行機に乗ること自体も9年ぶりなので、こんな光景も9年ぶり。
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北九州空港は海の上にある空港でした。北九州空港のくせに、行橋市の沖にあるという。
人工島の部分だけ北九州市。
空港からバスで下関港へ。関門橋を渡る。
子供の頃、神戸(出身地)から鹿児島(母の実家)に夏休みのたびに行っていた自分にしては、懐かしい光景。
12時、下関港に到着して乗船券などが配られる。
船の出航は16時。
「15時45分までテキトーに時間を潰してきてください。荷物の預かりはありません」とのこと。下関の街で少し遊ぶことにしました。
港にはコインロッカーすらない。下関駅まではデッキで繋がってたから、大荷物の人たちは駅のコインロッカーでも使ったのかな。私はリュック一つだから、担いだままウロウロしてたんですけど。
ダイエーのレストラン街で昼飯を食った後、本屋や電器屋をウロウロ。
地方都市に行ったときには、中高生の会話に聞き耳を立てて方言を観察するのが趣味なんですが、今回の下関は特徴的な訛りはありませんでした。鹿児島の凄まじさに慣れてるせいだろうか。
まだ時間があるので、ちょっと離れたラウンドワンまで歩く。
船の中で万札が使いづらいかなと思ったので、ここで両替しておくことにしました。
で、一万円札を入れたものの、出てきたのは100円玉が10枚。それだけ。
なんで釣り札が出ないんだろう、もしかして一万円札だと思って入れたのは千円札だったのかな? じゃあ今度こそ一万円札を…と思って財布を覗くとやっぱり万札が足りない。
両替機の表示を見ると「中止」になってる。あーもしかしてこれはトラブルというやつか。
店員に事情を話してみたところ「両替機の鍵を持っているのが店長だけで、店長の出勤が16時」とのこと。時刻は15時20分。
船の出航時刻とか集合時刻を考えると待てないので、住所と電話番号を教えてその場を去りました。
そんなわけで再び下関港。
ここからは蘇州だけじゃなくて釜山や青島への航路もあるようで。
近くの人は韓国旅行に行くときにも飛行機じゃなくてこっちを使うのかも。
税関は余裕の通過。日本人だし、出る人間なんて大したチェックはしないよね。
これまで何度も海外旅行のチャンスはあったものの、事情でその全てをフイにしてきた自分、ようやくパスポートに初めてのハンコが押されました。何となく感慨深い。
船に案内される途中の行列に居るときに携帯が鳴る。
「ラウンドワン下関店でございます…」「惜しい! さっき税関出ちゃったところ!」
やっぱり9千円が両替機の中で詰まってたらしい。いや、危ない危ない。「千円札入れたんだな」なんて勘違いをしたまま放置して帰ってたら9千円丸損するところだった。
私の帰宅後に現金書留で送ってくれることになりました。現金書留って面倒な上に料金高いよね。機械がトラブったら思わぬ形の手間や出費が生じるんだなと少し気の毒に。
税関から広い港の中をマイクロバスで移動し、無事に乗船。
なんか船内は豪華な感じ。フロントでメインの案内をしてくれた兄さんは日本語堪能な中国人でイケメンだった。
そういや昔は、中国はオリンピック選手もまず顔で選ぶって噂があったような。ブサメンを排除してもまだまだ人が多いから、その中で選んでも優秀なヤツがいくらでも居るという理屈で。全く絶望的になる話です。
そんなこんなで無事出航。
関門海峡
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船首側デッキ。こちらは立入禁止
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脇を過ぎていった不審な船
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何積んでるの? そのブロックみたいなものの下に何があるの?
何となく北朝鮮の不審船を思い出した。
外洋に出ると空が晴れてきた。
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波も穏やかで潮風が気持ちいい。
船尾側デッキ。
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日食の観賞場所はここ。
1メートル四方の枠が各々に用意されていて(一人一枠)、テープで印が付けられてる。
どこが当たるかは、帰りの船に乗る前に教えてもらえるそうです。
軌跡
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船の場合も軌跡って言うんだっけ? 日本語ムズカシイ。
船内に戻って色々と見て回ることに。
船という閉鎖空間だから、物は高いんだろうなと漠然と覚悟していたのですけど、さほどでもない。ジュースの値段も同じだし。
タバコが安い!
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タバコ税がないからだ! パナマ船籍だもんね。
まあ、吸わないから関係ないけど。
ビールも安い!
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酒税がないからだ!
まあ、そこまで飲まないし、結局自販機では買わなかったんだけど。
ちなみに食事時に注文できる青島ビールは、大瓶1本200円。こっちは飲んだ。美味。
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カップ麺は高い。自販機の受け入れは日本円なのに、品名はなぜか中国語表記。
食事はバイキング形式。ただ、乗ってる人数が多いだけに次々と人が来るのでのんびり選んでられない。
流れ作業的に素早く欲しいおかずを判断して皿に素早く盛っていく作業という感じ。
それでも調子に乗って食べ過ぎた。
7つの班に分かれて15分おきに食堂へ呼ぶという感じなものだから、厨房は大忙し。
夕陽がきれい
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お風呂も割と広くて快適。足を伸ばせる風呂に入ったのはいつ以来だろう。
ヒキコモリの治療にはこういう環境はすごく良いのかもしれない。定期的に銭湯にでも行くべきかな。
相撲の結果を知りたいと思ったけどワンセグはもうダメ。ラジオはAMは全滅、FMで韓国語の放送が入る。だいぶ沖まで来たみたい。
夜の放送で中国時間へ時計を合わせる旨。時差は1時間。
あんなに広いくせに標準時が1個しかないんだよね。さすが独裁国家。
東経120度ってことは、中国の東部都市部のことしか考えてないよね。満州の夜明けはめっちゃ早くて、ウイグルなんかは時刻は深夜でも日が沈んでないということになるんだろうか。
寝台に戻ってきたところで、対面の寝台の人と少し会話。50手前ぐらいのおじさん。
天球儀ソフト入りのGPSだとか、双眼鏡に三脚にと、かなりの気合入りっぷり。
ただ「見たい」で来てしまった自分がちょっと矮小な存在に感じられてしまう。
乗客はだいたい、おじさんみたいな筋金入り天文マニアが1割強、私みたいな「安いし天文も好きだしこんな機会だから見なきゃ!」ぐらいの人が4〜5割、蘇州観光も皆既日食も両方楽しもうという旅行気分の人(家族連れに多い)が残りの4割程度、という感じでした。
少し揺れが強くなってきたので、さっさと寝てしまおうと思い就寝。
7月20日
天気、曇のち晴れ。
未明に目が覚める。時計を見たらまだ前日の23時。
もう一度寝る。また目が覚める。時計を見たら2時。
もう一度寝る。また目が覚める。時計を見たら4時。
なんでこんなに中途覚醒するのかなと思ったら、船が大きく揺れてる。
前後左右だけじゃなくて上下にもかなり揺れる。
こんだけ揺れたらもしかして…と思った途端に酔った。
どうやら揺れだけでなくて気分の悪さでも目が覚めていたみたい。
外洋のうねりというのはやっぱり国内のフェリーなんかとは段違いだなあと。
一昨年に仕立て船で釣りに行ったときは、揺れる船上で釣りの仕掛けを作ったりしてても酔わなかったのに。
トイレに行って、とりあえず軽く吐くとだいぶ良くなった。
備えあれば憂いなし。出発前に買っておいた酔い止め薬を服用。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/soukai/4987241103577.html
出番が来るとは思わなかったけど、持ってきていてよかった。
もう眠る気にはならないので、テレビを置いているラウンジに行ってだらーりと。
飲み物を買おうと自販機ルーム(喫煙室を兼ねてる)に行ったら、何だか人がいっぱい。
みんな結構ぐったりしてる。普段酔わない私ですら酔ってるわけだから、そりゃ酔う人多いわ。
喫煙所で電子タバコを吸っている人を見かけた。あれってホント、ぱっと見には見分けがつかないね。
薬が効いてきたのか、どうにか食事を摂る意欲を取り戻して、軽く朝食。
ここで気がついた。自分の寝てる船室はものすごく揺れるのに、食堂やテレビラウンジはさほど揺れない。
特に、上下の揺れが少ない。
気がついてしまえば簡単なことなんだけど、私のあてがわれた部屋は端っこ、船首に一番近いところで、しかも私のベッドは一番隅っこ。
船は重心を支点にして揺れるわけだから、当然ながらそんな場所だと揺れがでかいわけだ。
船の中央近くにあるテレビラウンジは上下にあんまり揺れないというわけ。
そんなわけで、ボケーッとテレビを見ながらしばらく過ごすことにしました。
中国の衛星放送が映されてた。バラエティのチャンネルっぽい。
ちょうどドラゴンボールZをやってた。字幕があるのになぜか吹き替え。たぶん、字幕版が先で、吹き替え版を作るときに字幕なし版を改めて入れるのが面倒だったんだろう。
よりにもよって「恐るべしサイバイマン ヤムチャ死す」の回だった。まさか中国語でDBの神回が見られるとは。
声優さんは割と上手だったと思う。ただ、声がちゃんと似てたのはクリリンぐらいかな。ベジータはかなり違う声だった。
英語版なんかだとかなり似せてるという話だけど。中国語圏の声オタはそんなに五月蠅くないのかもしれない。
中国語で「おい、汚いから片付けておけよ。そのボロクズを」もばっちり聞いた。聞き取れてないけど。内容を覚えているもんだから割と楽しい。
昼前までそんな感じで過ごしているとだいぶ気分がマシになってきた。
天気も回復したようなので外に出てみる。
陸地が全く見えない広い海。強い日差し。強い潮風。外洋なんだなあと実感。
「日食グラス」を使って太陽を見てみる。
黒点がほとんどない。極小期だからね。明後日もこれぐらい晴れるといいなと思う。
14時
ミニ中国語講座を最上階の大ホールでやるということなので行ってみる。
この部屋、全然揺れない。ていうかこの階自体もなんか下との間にクッションでも入ってるのか、揺れが少ない。
すぐ脇にスイートルームがあるんだよね。貧乏人は下の階で嘔吐して、スイートな方々は揺れない船室で優雅に惰眠をむさぼるというわけですか。
中国語講座の講師は、フロントでいつも案内をしてる例のイケメン。
「中国語はそんなに難しくないんです」という導入から始まったけど、もしそれが本当なら、私の後輩は中国語の単位のせいで2度留年なんてしてないはずです。
内容は、まあなんというか、数詞と挨拶の発音ぐらいですね。
麻雀がしたくなるような内容でした。
で、質問タイム。
観光先で土産物売りがしつこかったら厄介だなと思って
ハ,,ハ
( ゚ω゚ ) お断りします
/ \
((⊂ ) ノ\つ))
(_⌒ヽ
ヽ ヘ }
ε≡Ξ ノノ `J
って何と言いますか?
と聞いてみた。「不要(ブーヤオ)」だそうです。
「お断りします」のポーズに気付いた2chねらーが居たかどうかは不明。
そんなこんなで夕方
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陸地が近いのか、船影が多くなってきた。
水が汚い。
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もうもしかして汽水? というか長江の中に入ってる?
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あ、着いちゃった。
名目上の到着は明日の朝だから、ほとんど停船した状態で夜を明かす予定だそう。
これで揺れる心配はほとんど無いので、安心して夕食では青島ビール(大瓶1本200円)を飲むことに。まあ、自分のアルコール分解能力的に1本しか飲めないんだけど。
20時半頃
船室に戻って、眠気がくるまで本でも読んでようかなと思ったら、いきなり鼻血がドバー。飲むと粘膜が弱るから時々やるんだよなあ。
ティッシュを染めつつ、床に撒き散らした血痕を拭き取る作業。
大部屋じゃなくて寝台にしておいてよかった。
21時頃
同室の人たちが戻ってくる。
若い天文マニアのお兄さんと、対面のおじさんによる望遠鏡談義が始まる。
やばい俺、全然ついていけてない。
おじさんは口径38センチの望遠鏡を持っているらしい。
38ミリじゃないよ、38センチだよ。その望遠鏡はもはや一種の「施設」なのでは。
「唯一の趣味だからねえ」とのこと。すごいぜ。
ちなみにおじさんは皆既日食を一度体験済。前回はメキシコで見たらしい。
印象的だった天文現象として他に
「百武彗星の接近」(この時の私は確か小学生か中学生。望遠鏡の視野に入れることすらできなかった)
「しし座流星雨」(2001年。私は兄夫婦を誘って飯能の山奥に行って観た)
を挙げていたけど、やっぱり一番は皆既日食だとのこと。
うあああ、めっさ楽しみになってきた。
蘇州とかどうでもいいよ。もうこのまま出航してくれよ。と思いつつ寝る。
7月21日
天気、快晴
今日こんなに晴れても仕方ないって。明日晴れてくれないと。
っていうぐらい気持ちの良い快晴。
到着した港は太倉というところ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E5%80%89%E5%B8%82
蘇州市の下にさらに複数「市」があって、その中の一つが大倉市。
倉がつくだけあって、見事にコンテナだらけ。国の倉庫と呼ばれているそうな。
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朝飯食って下船。
いよいよ中国へ入国です。
検疫では、バーコード読みとり機みたいなのを持ったお姉さん2人組が待ってて、そこに並んでピッってやってもらう。
んで、異常がなければ通過。何か異常があれば検疫官の待つ別室へ、という流れ。
半分ぐらい引っかかってるし!
私も引っかかったし!
どうも、2台のうち片方の機械の設定がおかしかったらしい。
大量に仕事を回された検疫官がすっげー不機嫌。
別室の前に椅子に座ってしばし待つ。
「Next!」と呼ばれ、ああ英語だよかった、中国語だったら手も足も出ないところだった。と安心しつつ検疫官の居る部屋へ。
「Excuse me」「Sit down」
sir(さん)をつけろよデコスケ野郎と思いながら体温を計る。
「Headache? Cough?」「Nothing」やっぱりアジア訛りってのがあるのかな。聞き取りやすくてホッとする英語だなあ。
「(ちょっと考えて)ビークン?」「(ん? 何つった今?)Pardon?」
「ビークン!」言いつつ紙に書く。「病気」
俺、苦笑しつつ「Nothing」
話してる途中で英語からいきなり中国語になるなっつーの。いや、気持ちは分かるけど。
漢字でコミュニケーションが出来ることのありがたみが分かった気がする。韓国政府が国策で放棄した漢字のコミュ力。
結局平熱で解放されたけど、何故か住所を書かされた。何の意味があったんだろう。
まあ、面白い体験でした。
太倉港の検疫、というか観光客受け入れ態勢は全体的に慣れていない印象を受けた。
そりゃそうだよなあ。だって普通みんな飛行機で来るもん。
日食の船上ツアーなんてものがない限り、こんな大量の日本人が来ることなんて滅多にないだろうし。
太倉から蘇州の観光地までは高速(制限速度・120km/h)で1時間半程度。
中国は左ハンドルの右側通行です。左側通行の国って日本とイギリス以外にどこがあるんだろ?
バスも立派だし
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ガイドも愛想良くて日本語ペラペラで質が良かったなあ。
来年は上海万博もあるしね。蘇州みたいな観光都市は外人に受けるように必死の努力がなされてるんだろうなあ。
しかし悪いが我々の興味は観光都市ではなく帰りの海上なのです。
だって寺とか墓とか行っても、そんなの京都に比べたら…ねえ。
文化大革命でお寺も色々あったらしいし。まあ、ポタラ宮とかは別格だけどさ。
あ、太倉が鄭和の出身地だという話だけは「おお、あの鄭和の!」という風に感心した。
車内で5000円→340人民元という両替をしてくれた。割と良心的なレート、というか銀行よりも良いレートのような気がする。
再両替はナシという取り決めなので、340元も使い切る自信がなかったので私はやめときました。
どうせ大した土産物なんて買えないだろうし。
途中、陽澄湖SAでトイレ休憩。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%BD%E6%BE%84%E6%B9%96
陽澄湖は上海ガニの産地だそうです。蘇州なのに。
まあ、「六甲のおいしい水」が六甲山系から程遠い西区の井吹台で採取されてるのと同じようなものでしょう。
ゲート
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広いぜ。土地余りまくり。
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柱が脆弱なのが気になった。
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ガイドさんいわく、地震が全然無いらしい。そりゃそうだ。ユーラシアプレートのかなり奥だもんなあ。
地図
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どこがどこやら。
もう一歩前へ!
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漢字で何となくわかる!
150キロぐらいずーっと高速道路を走ってきたんだけど、トンネルが皆無だった(橋はところどころあった)日本では考えられないことだ。
北海道以外ではこういった「だだっ広さ」は体験できないんだろうな。北海道いったことないけど。
ガソリンスタンドのブランドはこればっかり
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E7%9F%B3%E6%B2%B9%E5%8C%96%E5%B7%A5
自分の中での知名度は中国石油天然気(ペトロチャイナ)の方が高かったので、なんか意外。
高速を降りて、楽しい一般道へ突入。
大型車、一般車、原付、自転車、リアカー、歩行者の入り交じるカオスが出現。こんなところ絶対運転したくねえ。
横入りだの諸々の交通マナーの悪さは、自分が体験した中で暫定一位だった羽曳野(大阪府)および丸亀(香川県)を遥かに凌駕してました。
「水曜どうでしょう」で見たハノイの光景にそっくり。
そして、何もしなくてもクラクションを鳴らす。「どけ」でも「早く行け」でもなく「後ろから近づいてるぞー」の意味でプープー鳴らしまくり。クラクションが絶えない。
原付ノーヘル
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原付は事故が多いらしい。法的に自転車と同じ扱いなんだそうで。制限速度は20km/hだけど、余裕でもっと速度が出る上に誰も守ってないらしい。
以前はガソリン車もあったけど、今は排ガス規制で全廃されて全部電動になったそうな。
ほんとだ。よく見るとマフラーがついてない。
ガソリン原付が消えて電動原付に切り替わったのはここ数年のことらしい。
何というか、さすが金持ち独裁国家。トップダウンが行き渡るまでの早さがすごい。
そしておそらくその陰で抹殺されたであろう、ガソリン車を製造する中小企業の犠牲が偲ばれる。どのぐらいの規模で解雇したんだろう。国策ってこわい。
工事中
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たぶん拡幅工事。
この工事のせいでバスが通りにくくなっていた上に、公安のパトカーが駐車違反場所に堂々とパトカーを路駐していたりして、なかなか動き出さなかった。
警察の威張り具合は日本よりも酷そう。
日本車発見
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巡った庭園
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水が汚い割には臭わないし虫もわいてないな、と思ってガイドさんに聞いてみたら、ほぼ毎日水を入れ替えているらしいですよ、とのこと。
気合入ってるなあ。さすが成金国家。
剣で石を斬ったあと
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誰の仕業か聞いた気がするけど忘れた。似たような伝説ってたくさんあるよね。劉備と孫権も石を斬ってたような。
ゴミ箱
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ちゃんと分別してる!
数珠屋のババア
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観光客に対して全く声を掛けることなくムシャムシャと菓子食ってた。寺の敷地内に店を出させてもらっているということは、たぶん運営してる団体のコネ。
だから態度悪くても呼びかけしなくても余裕。たまに買っていく人も居るだろうし。
他の団体のバス
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「私を日食につれてって」なんてプラカードつきのバスがごろごろ。
なんか観光客、日本人ばっかりだよ。日本人は蘇州に誘導するように指示でも出てるのか?
この人達は上海まで空路で来て、今日は観光日で、おそらく明日にどこか郊外で見るつもりなんだろう。
今どき珍しい電話ボックス
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さすがに携帯は普及しているようで。
気温35度の炎天下だったけど、湿度が低いのか、日本で感じるほどの暑さではなかった。
寺なんかを一通り巡ったあと、絹の紡績工場へ連行。
テレホンショッピングのノリで絹製品の実演販売がなされる。
シルク布団(中綿が絹でできてる)が1枚450元。日本円での支払もOKで7800円。
「この工場で作ってますので、特別価格でお売りできます」
と説明係の人が言ってました。「卸価格」ではなくて「特別価格」というところがミソ。
しかし買ってる人けっこう居たなあ。まあ、寄り道が全然許されてないツアーだし、家族連れとか、モノを実際に使う人たちにはいいのかもしれないけどね。
同じものを日本で買うと7800円よりもかなり高いのも事実だろうし。
ただ、同じものを中国国内の別の店で買うと450元よりも安いんだろうな。ってなところまでみんな分かった上で買い物してたっぽいけどね。
同じ建物で昼食。「蘇州名物料理」とパンフにでかでか書かれてた。
なんか薄味。量も物足りない。運んでくる人たちの手際も悪い。
ま、最初から全く期待してなかったので別にいいんですが。
ただ、半日ついてくれたガイドは本当によく頑張ってくれてたと思う。
絶対に退屈だろうと思っていた観光地巡りで、そこまで退屈せずに済んだ。
再び高速に乗って、太倉港へ。
夕方が近づいてきて、雨がぱらついてくる。おいおい大丈夫かよ、と思ったらただの夕立だったみたいですぐに止んだ。
もうみんな、明日の天気のことで頭がいっぱい。ドキドキハラハラ。
帰りの税関は余裕の通過。
帰っていく外人なんかハッキリ言ってどうでもいいもんね。
拳銃持っていようと麻薬持っていようと、そちらの国の入国審査でどうにかしてくださいってことだ。
さて、そんなわけで観賞場所発表。
甲板に1m四方で格子状にテープが貼られてるわけですが、そのどの座標が当たるかという発表。乗船時にその旨の書かれた紙がもらえるということで、ワクテカドキドキなわけです。
名前を呼ばれてもらった紙がこれ
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イ`ヘ
/: :| ヽ
/ : :/ ヽ ___ _,,,:. .-: :´彡フ
_ノ\_∠: : : : : : : : :`: :-: :,:_:/彡 /
( : : : : : : : : : : : : : : `ゝ /
マ r::/: /: : | : : : : : : : : ::\ /
//: /: : : |: : | |: : |: _: : : :ヽ
ジ {/ 7|`\/i: /|:|/|´: : : : :|ヽ
〉 ,‐-‐、`|7 || |_::|,_|: : :|:::|: |
で / r:oヽ` /.:oヽヽ: :|: | :|
{ {o:::::::} {:::::0 }/: :|N
っ | ヾ:::ソ ヾ:::ソ /|: : |
!? ヽ::::ー-.. /ヽ ..ー-::: ヽ::| r--ッ
-tヽ/´|`::::::::::;/ `、 ::::::::::: /: i } >
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ヽ: |::|\  ̄/ /| |: : :|: |
まさか角が当たるとは……
気合入りまくりで機材大量持込の方々には申し訳ない気分だけど、これでいよいよテンションが上がってまいりました。
観るぞ! 人生初の皆既日食!
7月22日
天気……………くもり!
船内放送で目が覚める。
窓の外を見る……分厚い雲!
急いでデッキに出てみる。
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なんだこれは…雲? 霧?
何層あるか分からない雲
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いや、まだだ。天気なんてすぐに変わるもの。
日食直前から晴れてくる可能性だってあるはず。
周囲全部晴れというわけにはいかないだろうから、360度の夕焼けは無理にしても、黒い太陽はまだまだ見られる可能性がある。
少し明るくなってきて、霧はどうにか晴れた
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船の中の雰囲気も、まだ誰一人として諦めていない。
しかし、船室に戻ったところで同室の人が「フロントで天気図を見せてもらった」と言って見せてくれた写真(デジカメの画面)を見て絶句。
同じものがラウンジにも貼ってあった
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え…? 何この停滞前線……?
梅雨? 嘘だろ? 梅雨なんてとっくに明けたはずだろ?
よりにもよって、皆既帯にぴったり重なるように梅雨前線が横たわってやがる。
小笠原気団の位置がかなり南に下がっているらしい。
しかしまだまだみんな諦めない。
天文おじさんは三脚をセッティング。私も日食グラスと双眼鏡などの準備。
船が速度を上げた
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どうやら雲の切れ間を求めて移動してくれている模様。
この辺りの融通の利き具合は、今回のツアーの本当に良いところ。
太陽の位置は東側、鑑賞デッキは船尾にあるので、船は西を向いているべきなんだけど、中国から日本に向かって航海しているということは東向きに進んでいる。
そんなわけで、日食鑑賞の間は船の向きを逆にする措置が執られた。なかなかちゃんと分かってらっしゃる。
そうこうしているうちに第1接触(欠け始め)の時刻を過ぎる。
放送で案内するという話だったけど、待てないのでデッキに出てみる。
なんかみんなもう外に来てた。まあ、この辺は流れだよね。
朝よりはだいぶ雲が薄くなっている気がする。もしかするといけるかも、という雰囲気が漂っている。
波は穏やかで空は明るい。でも雲に覆われているという感じ。
太陽の位置は確認できなかったけど、薄曇りになったときに何とか確認できた。
9時39分(中国時間)
第2接触(皆既開始)。一気に周囲は夜の明るさに。歓声が上がる。
ああ、あの雲の向こうには黒い太陽が! 見たい! 見たかったああ!
そこらじゅうから「見たかったねえ」の声が。
誰かが「星!」って声を上げた。
右方向(南の空)に雲の切れ間があって、ちょうどそこに明るい星が。
星図を持っている人によると金星だったらしい。
夕方の西、明け方の東、以外の方向に金星が見えるのは皆既日食の場合だけだから、一応皆既日食独特の体験をしたと言えるかもしれない。
9時45分
第3接触(皆既終了)。周囲はまた一気に昼の明るさに。
残念ながら黒い太陽を拝むことは出来ず。周囲からは残念な溜息が漏れる。
そのわずか5分後、雲の切れ目に太陽が!
食分95%ぐらいの細長い太陽
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写真だとほとんど分からないんですけどね。薄い雲越しに肉眼でU字の太陽が見えました。きれいな写真が撮れた人もいたみたい(あとでPCに取り込んだ拡大画像をみせてもらった)。一応、月表面の凹凸がちゃんと分かるぐらい。
周囲からは「惜しい!」「あと少し早ければ!」の声が。いや全く。
10時過ぎ
船が方向を本来の向きに戻す。みんなデッキから撤収。
他の観測地域での結果が気になりますねー、みたいな会話を周りの人たちと交わす。
13時。昼飯食って外に出てみたら気持ちいいほどの快晴。刺すような陽光。
ああ、あと4時間。あと4時間早くその晴れを寄越してくれれば…
〜夕方
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気持ちいいほどの青い空。
何このきれいな夕陽
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おい月! すぐ横に居るんだろ! ちょっと気合い入れて軌道ずらしてもう一度重なってみやがれ! ちくしょー!
昼から夕方にかけて次々と他地域の情報が入ってくる。
テレビラウンジで「NHK World」っていうチャンネルを見てたんだけど、この日は日食関連のニュースがたくさんだったので。
http://www.nhk.or.jp/nhkworld/japanese/top/index.html
・バラナシ(インド)
夜明け直後に皆既日食。ガンジス川で沐浴しながら日食を見る人々の姿が。何たる神秘、羨ましい。
・武漢(中国)
晴れ〜薄曇。黒い太陽がちゃんと拝めていたよう。おそらくすぐ近くの重慶も同じ。
・上海(中国)
雨。弱い雨なので観測の実態はおそらく我々と同じような感じだったと思われる。
・トカラ列島
大雨。避難するレベルの嵐。気の毒すぎる。
・その他南西諸島
雨か曇り。しかし喜界島だけは例外的に薄曇りで黒い太陽が観測できたらしい。
・小笠原諸島、硫黄島近海
快晴。最高の観測条件だった模様。
天気というのは本当に直前になってみないと分からないもの。
トカラに行った人は気の毒としか言いようがないです。決して愚か者ではないということを強調しておきます。なんか帰国してからネットのニュースを見たら、南西諸島組はすごいバカにされてたみたいだからさ。
むしろ、小笠原組にも大きなリスクはあったのです。
小笠原気団の位置が本来のようにもっと北にあれば、そのさらに南で台風が発生して、ウロウロする台風のせいで海が大荒れ、空模様は最悪で船は揺れっぱなしの船酔い地獄。なんてことだって十分に考えられた。
実際は小笠原気団が南に居座ったので、そのど真ん中での観測になったから大勝利だったわけだけど。
そんなわけで、消化不良ながらも初めての日食体験は幕を閉じたのでした。
文句言って暴れる人なんて一人も居ませんでしたよ。ツアーも船も最大限努力してくれたしね。値段も元々良心的だったし。
夜まで放心状態で、ダラダラと「NHK World」(英語)を観て過ごす。
このチャンネルおもしろい! なんか、英語力がついたと勘違いできそう。
日本の最新トレンド紹介のコーナーで鷲宮痛車祭
http://www.wasimiya.org/moefes/itasya.html
とか、「いっしょにとれーにんぐ」
http://www.isshoni-training.com/
とか取り上げられてた。
日本を紹介するツボを心得てるなあ。
これで後は帰るだけ。青島ビールを浴びるほど飲むかなあ、と思ってた。
しかし、今回の旅最大の山場は、実はこの後にあったのです。
夕食の前に部屋に帰ってきたところで、同室の天文お兄さんが一言
「今夜、星を見に行こうかと思ってるんですよ」
ああー、なるほど! 言われなければ全然思いつかなかった。
考えてみれば今夜は最高の観測条件じゃないか。
天気→快晴になった
視界→海なので水平線(0度)まである
空気→外海なのですごくきれい
光害→海なので街なんてない
月→日食の日なので当然ながら新月
これは見えるぞ。夕食後にwktkしながらとりあえず船の左舷(北側)へ。
おっと、何か周りが明るい。この船そのものに明かりがついてるせいか。
ということで物陰に移動して再び空を見る。
目の前にドーンと北斗七星が! やばい、空気きれいすぎる。
北極星の高度がほぼきっちり30度で、自分のいる緯度がよく分かって面白い。
視線をぐーっと左に回して天頂付近に赤くて明るい星、アークトゥルス!
逆方向に回して、同じく天頂付近にベガ!
そして今夜はもう目を凝らすまでもなくはっきりと見える光の帯、天の川!
目が慣れてくると見える星の数も増えてきて星座が結びにくくなってくる。
いつもはすぐに十字架が見えるはくちょう座が、もう天の川で溺れてるみたいになってる。アルタイルも一等星のくせに目立たない。周囲が星だらけだから。
テンション上がってきた(・∀・)!
午前にはしゃぎ損なった分をこの瞬間にようやく取り戻した感じです。
デッキを⊂ニニニ( ^ω^)ニニニ⊃ブーンって走りながら右舷の方へと回り込む。南天もキレイに違いない。
回り込んですぐ、目の前にでっかいさそり座が!
さそりの尻尾なんていつも山肌にかかっちゃうような高度だけど、水平線まで視界があるから全部見える!
なんか人がいっぱい集まってきた!
やっぱりこの空は天文マニアにとっては垂涎モノだもんね!
「いて座があの辺にあるはずなんですが…」って言ってたら隣にいたおじさんが「あの4つの星がポットの持ち手みたいになって、その右側の少し上に蓋のような形が…」って説明してくれて無事に見えた。
って、同室の天文おじさんじゃないですか。さすがだ。
おじさん、船室から三脚と双眼鏡を持ってきてセッティング。
さそり座の少し左へ向けて、ちゃちゃっと目標を導入。わずか数秒。
「はい。左がM6散開星団。右がM7散開星団」
ちょっと、何その早業! さすが口径38センチを持つ猛者。
他にも星猛者がゴロゴロと居て、プチ観測会は大盛り上がり。
冬にもこんな環境で星を観てみたいなあと思うと同時に、本来ならば今日の昼に冬の星座たちが観られたんだよなと思い出し、残念な思いにも駆られました。
しかし、あの濃い天の川はやっぱり素晴らしい。
今ちょうど「宙のまにまに」ってアニメ(私的に今期一押し)が放送されてるんだけど、美星ちゃんの気持ちが分かるような気がした。
http://www.mmv.co.jp/special/soramani/
その場ではオタ話は自重したけどね。
原作者のカシマミ先生は上海に行っていたらしい。雨で残念。原作の漫画も面白いです(帰ってから買いそろえて読んだ)
夜が更けてきたところで今度こそ撤収。
日食は残念だったけど、星空がものすごく綺麗だったのでまあいいか。
そんな気分の4日目でした。
7月23日
天気、晴れのち曇り
いつの間にか目が覚める。ボケーッとしているうちに下船の時刻が迫ってくる。
夜明けだ
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あんなことがあった翌日にも、太陽は何事もなかったかのように昇る。
船は既に福岡の沖。
携帯の電波が入ったので大相撲の結果をチェックする。全勝だったはずのドルジがいつの間にか3敗していた。
頭でも心でも、ああ帰りたくないずっと船に乗っていたい日常になんか戻りたくないって思ってるのに、携帯の電波が入ったらすぐにあちこちチェックしてしまう。何というか悲しい情報中毒者。
てきぱきと撤収準備をしながら、同室のおじさんに質問。
「リベンジはいつなさるご予定ですか?」
「やっぱりケアンズかねえ」
とのこと。まあ、そうですよね。2010年のイースター島はさすがに厳しい。
今後の主な皆既日食の予定は
・2012年11月13日、オーストラリア北部
皆既帯が通過している部分と陸地が重なっているところが、豪州北東部のツノの部分だけなので、観測地はほとんどケアンズ一択(海で観る人もいるかもしれないけど)
ギリギリ乾期なので大丈夫かなと思う。
・2017年8月21日、全米
アメリカ横断ウルトラ皆既日食。西海岸から東海岸までズドーン。
砂漠気候の部分も通っていると思うので、2012年がアウトだったら行っちゃうかも。
・2035年9月2日、日本
北陸〜関東。
生きてるのか俺…?
同室の若いお兄さんは「2035年までお預けです」って言ってたけど、本当にそれまで待てるのかなあ? 時期が迫ってくると行きたくなっちゃうかもしれないぞー?
私も3年後には必ずケアンズに行こうと心に決めました。
今回の皆既日食は、本当にここ数年の自分にとって生きるモチベーションになっていたのです。くじけそうになっても「いやでも2009年7月22日の皆既日食を観るまでは死ねないしなあ」って思って頑張ってきた。
こんな結果になったから、今度は「2012年11月14日の皆既日食を観るまでは…」にフレーズが変わることになります。
ちなみに…
金環日食だったら、実は2012年5月21日に日本で観られます。
東京が金環帯のど真ん中です。時刻も朝の6時台なので、多くの人が仕事や学校に行く前に悠々と観測できるでしょう。晴れればね。
食分は96%ぐらいあるそうです。細い輪っかになった太陽が観られます。当日は寝過ごすと非常に勿体ないので、みんな気を付けよう。
とはいえまあ、金環食だからねえ。星空もコロナも夕焼けもないから。
でも、太陽の形が変わる様は楽しめるので、こちらも期待しましょう。
そんなわけで下関港に帰還。
日本の検疫は太倉港みたいなバーコード読みとり機じゃなくて、一列に並んでる我々にでかいテレビカメラみたいなものを向けるだけ、というもの。
サーモグラフィーってやつですな。あれで体温計るんだ。機械高そう。
ここで船とお別れ
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素敵な思い出をありがとう。
そして再び税関。書類に記入ミスがあったんだけど、丁寧に教えてくれた。役人のくせになかなかやるじゃん。偉いよ。
通過も何というかユルユルでしたよ? さすがに拳銃とかは反応しそうだけど、麻薬とか偽ブランド品ぐらいなら余裕で持ち込めそうな気配。日本の税関、大丈夫?
ツアーの旅行客が帰ってくるだけだから甘かったのかもしれないけどね。
外人に対してはめっちゃ厳しいのかも。
下関港からは北九州空港までバス…だったんだけど「バスが故障しました。しばらく待ってください」って言われてみんなから苦笑が漏れる。
中国のバスですら故障しなかったのに…
自動車技術で負けてどーする。
数十分後、代替のバスが手配できたみたいで無事に出発。
途中休憩で壇ノ浦PAに立ち寄る。
関門海峡は海の要衝
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カブで来てみたいなあ。
北九州空港はこんなところ
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北九州市の南の端っこですな。
空港で搭乗券をもらって、ツアーはおしまい。あとは飛行機に乗って各々帰るだけ。
最寄駅に着いたのはちょうど午後6時でした。
旅の後遺症が全然抜けず、日常に帰ってきてもボケーッと過ごすことが多かった。
この日記を書き終わってようやく日常に帰れた感じだ。
以上、4泊5日の旅行記でした。
おしまい。
posted by 長谷剛丼 at 07:02| 日記
2009年07月18日
マスターアップしました&不在のお知らせ
まあ、本当はもっと早く終わるはずだったのですが、色々とドタバタありまして、今日というタイミングになりました。
そんなわけで、夏コミで久しぶりの新作が出ます。
前のゲームほどボリュームがないのでお値段は控えめで…
この企画に携わってくれた、YaO.さんをはじめとする全ての方々にとにかく感謝。
一応、近所のヤマトにでも持っていけばそれでも大丈夫なタイミングだったんですけどね。何となくマスターディスクは直接持っていかないと不安な気がして、福生までツーリングしてきました。
行きは呼塚から16号をぐるりと。
松戸→柏→野田→春日部→岩槻→大宮→川越→狭山→入間→瑞穂→羽村→福生
連休初日(しかも夏休み初日)だけあって、かなり道が混んでた。特にインターチェンジ付近。
福生は良い感じの田舎というか、基地さえなければ住環境は最高なんだろうな。どれぐらいの頻度でどれぐらいの騒音の飛行機が飛ぶんだろう。
家賃相場どうなんだろう。実は馬橋とあんまり変わらない…?
ポプルスさんは立川の事務所を閉鎖しちゃったけど、考えてみたらあの事務所って意味無かったよね。だって、立川も福生も遠いんだもん。
立川の近くに住んでる人は福生まで行くのもさほど面倒でもないし、立川駅前のテナント料なんかのことを考えると、福生だけで十分十分。
11:30頃に無事入稿。
帰りはコミケカタログを買うために秋葉原に寄るべく、まっすぐ都心へ。
20号を走ろうと思ってたんだけど、早く曲がりすぎて五日市街道へ。
まあ、裏道っぽくていいんだけど、同じぐらい混むなら道幅のある20号の方が良かったかも。
途中から南に逸れて、将来20号に昇格すると言われている東八道路へ。「直進:久我山」って書かれてたから、久我山辺りから井の頭通りに入ればいいかなあ、と思ってまっすぐ進む…
そしたら久我山周辺の住宅地に突っ込んで、ものすごい狭い場所で大量の自動車と一緒に身動きが取れない状態に。
熱さでヘロヘロになりながら、どうにか高井戸IC付近から20号に出られました。
アキバは当然のように人大杉だったので、さっさとコミケカタログを買って退散。

特典の手ぬぐい。
「汗を拭くたびに5セントもらっていたら今ごろ大金持ちだぜ」
そんな感じでした。
明日から23日まで留守にします。
メール等読めませんのでどうかご了承下さい。
日食ですよ日食! ソーラーエクリプス!
http://www.kampuferry.co.jp/eclipse200905.html
蘇州とかどうでもいい。どうせツアーお仕着せの料理なんてまずいに決まってるし。とにかく日食!
羽田←→下関は飛行機で、蘇州には上陸するもののすぐに引き返して4泊とも船内泊。
海外旅行の意味あるのかよ。公海上まで船で出ていけばいいんじゃないの? と思いたくなるのですが、そこはほら、ツアーのマジックというやつですか。
ツアーの料金が安い理由は、現地のボッタクリ土産物店なんかと契約していて、不案内な客に通常の料金の10倍ぐらいでモノを買わせて、そこからツアー会社にキックバックがあるから、なんだってさ。
北京在住の後輩Tが言ってた。
日食は部分食を子供の頃に一度見たことがあります。沖縄では金環食だったらしい。
皆既食は、部分食や金環食とは違った感動があるらしいので、もう楽しみで楽しみでwktkが止まりません。
夏の昼空に浮かぶ冬の星座。オリオン座を探してみます。360度の夕焼け。コロナ。月面の凹凸。ダイヤモンドリング。
毛利衛さんは高校生の頃に授業をサボって、札幌から道東まで皆既日食を見に行って、一生に影響を及ぼすような体験をしたそうです。
三十路過ぎたオッサンが影響を受けるにはちょっと感受性が弱すぎるかもしれませんが、それでもマニアにとっては皆既日食は特別なイベントなんです。
大麻炊いてレイヴ踊る連中なんかと一緒にするなよー。
まあ船の上ならああいう人たちと出くわす心配はないと思いますけど。
連中、もったいないと思うんですよねえ。せっかくの体験なのに酔った状態・ラリった状態なんかで臨むなんて。
日食の下で踊りたい人は、当日の様子を録画しておいて、それをクラブの大画面で映して、そこで踊ったらええねん。
そんなわけで23日までは連絡とれませんのであしからず。
ではでは〜( ´∀`)ノ
そんなわけで、夏コミで久しぶりの新作が出ます。
前のゲームほどボリュームがないのでお値段は控えめで…
この企画に携わってくれた、YaO.さんをはじめとする全ての方々にとにかく感謝。
一応、近所のヤマトにでも持っていけばそれでも大丈夫なタイミングだったんですけどね。何となくマスターディスクは直接持っていかないと不安な気がして、福生までツーリングしてきました。
行きは呼塚から16号をぐるりと。
松戸→柏→野田→春日部→岩槻→大宮→川越→狭山→入間→瑞穂→羽村→福生
連休初日(しかも夏休み初日)だけあって、かなり道が混んでた。特にインターチェンジ付近。
福生は良い感じの田舎というか、基地さえなければ住環境は最高なんだろうな。どれぐらいの頻度でどれぐらいの騒音の飛行機が飛ぶんだろう。
家賃相場どうなんだろう。実は馬橋とあんまり変わらない…?
ポプルスさんは立川の事務所を閉鎖しちゃったけど、考えてみたらあの事務所って意味無かったよね。だって、立川も福生も遠いんだもん。
立川の近くに住んでる人は福生まで行くのもさほど面倒でもないし、立川駅前のテナント料なんかのことを考えると、福生だけで十分十分。
11:30頃に無事入稿。
帰りはコミケカタログを買うために秋葉原に寄るべく、まっすぐ都心へ。
20号を走ろうと思ってたんだけど、早く曲がりすぎて五日市街道へ。
まあ、裏道っぽくていいんだけど、同じぐらい混むなら道幅のある20号の方が良かったかも。
途中から南に逸れて、将来20号に昇格すると言われている東八道路へ。「直進:久我山」って書かれてたから、久我山辺りから井の頭通りに入ればいいかなあ、と思ってまっすぐ進む…
そしたら久我山周辺の住宅地に突っ込んで、ものすごい狭い場所で大量の自動車と一緒に身動きが取れない状態に。
熱さでヘロヘロになりながら、どうにか高井戸IC付近から20号に出られました。
アキバは当然のように人大杉だったので、さっさとコミケカタログを買って退散。

特典の手ぬぐい。
「汗を拭くたびに5セントもらっていたら今ごろ大金持ちだぜ」
そんな感じでした。
明日から23日まで留守にします。
メール等読めませんのでどうかご了承下さい。
日食ですよ日食! ソーラーエクリプス!
http://www.kampuferry.co.jp/eclipse200905.html
蘇州とかどうでもいい。どうせツアーお仕着せの料理なんてまずいに決まってるし。とにかく日食!
羽田←→下関は飛行機で、蘇州には上陸するもののすぐに引き返して4泊とも船内泊。
海外旅行の意味あるのかよ。公海上まで船で出ていけばいいんじゃないの? と思いたくなるのですが、そこはほら、ツアーのマジックというやつですか。
ツアーの料金が安い理由は、現地のボッタクリ土産物店なんかと契約していて、不案内な客に通常の料金の10倍ぐらいでモノを買わせて、そこからツアー会社にキックバックがあるから、なんだってさ。
北京在住の後輩Tが言ってた。
日食は部分食を子供の頃に一度見たことがあります。沖縄では金環食だったらしい。
皆既食は、部分食や金環食とは違った感動があるらしいので、もう楽しみで楽しみでwktkが止まりません。
夏の昼空に浮かぶ冬の星座。オリオン座を探してみます。360度の夕焼け。コロナ。月面の凹凸。ダイヤモンドリング。
毛利衛さんは高校生の頃に授業をサボって、札幌から道東まで皆既日食を見に行って、一生に影響を及ぼすような体験をしたそうです。
三十路過ぎたオッサンが影響を受けるにはちょっと感受性が弱すぎるかもしれませんが、それでもマニアにとっては皆既日食は特別なイベントなんです。
大麻炊いてレイヴ踊る連中なんかと一緒にするなよー。
まあ船の上ならああいう人たちと出くわす心配はないと思いますけど。
連中、もったいないと思うんですよねえ。せっかくの体験なのに酔った状態・ラリった状態なんかで臨むなんて。
日食の下で踊りたい人は、当日の様子を録画しておいて、それをクラブの大画面で映して、そこで踊ったらええねん。
そんなわけで23日までは連絡とれませんのであしからず。
ではでは〜( ´∀`)ノ
posted by 長谷剛丼 at 20:33| 日記
2009年06月28日
2009年05月28日
2009年04月25日
2009年02月06日
VISTAが来た
ものすごく今さらですが、VISTA搭載マシンを手に入れました。
正確には、友人から買った中古マシン(自作機)に単体で買ったwindows vista home basicってのをクリーンインストールした次第。
常時動かすにはマウスとキーボードとモニタが足りないので、今のところは抜いたり刺したりで軽く動作を見る程度。
なんか使いづらい。2000→XPの時よりも違和感バリバリです。
で、早速そのインストールしたばかりのVISTAマシンでAcmeholicとpuncTureを動かしてみたのですが、普通に動作しますね。少なくとも私の環境では。
setup.exeをクリックしたらインストーラも立ち上がって動作するし、ゲーム自体も問題なく動いています。
vista環境の方から不具合報告をもらっていたからてっきりダメかと思いこんでたのですが…
vista載せて売ってるマシンって非力な割にゴチャゴチャ詰め込んでるイメージがあるから、ひょっとしたら何かのアプリとかち合ってるのかもしれないですね。
とはいえ、全ルートデバッグしたわけではないので(今はそんな時間がないもので)vista正式対応を謳うのはちょっと後回しにしておこうかと思っています。
4月26日に開催される「COMIC1」に参加申し込みしました。
また、夏コミにも申し込みました。今年はなるべくイベントに出ようと思ってやっています。
新作の情報については申し訳ありませんが今しばらくお待ち下さい(けっこう正念場)
正確には、友人から買った中古マシン(自作機)に単体で買ったwindows vista home basicってのをクリーンインストールした次第。
常時動かすにはマウスとキーボードとモニタが足りないので、今のところは抜いたり刺したりで軽く動作を見る程度。
なんか使いづらい。2000→XPの時よりも違和感バリバリです。
で、早速そのインストールしたばかりのVISTAマシンでAcmeholicとpuncTureを動かしてみたのですが、普通に動作しますね。少なくとも私の環境では。
setup.exeをクリックしたらインストーラも立ち上がって動作するし、ゲーム自体も問題なく動いています。
vista環境の方から不具合報告をもらっていたからてっきりダメかと思いこんでたのですが…
vista載せて売ってるマシンって非力な割にゴチャゴチャ詰め込んでるイメージがあるから、ひょっとしたら何かのアプリとかち合ってるのかもしれないですね。
とはいえ、全ルートデバッグしたわけではないので(今はそんな時間がないもので)vista正式対応を謳うのはちょっと後回しにしておこうかと思っています。
4月26日に開催される「COMIC1」に参加申し込みしました。
また、夏コミにも申し込みました。今年はなるべくイベントに出ようと思ってやっています。
新作の情報については申し訳ありませんが今しばらくお待ち下さい(けっこう正念場)
posted by 長谷剛丼 at 00:48| 日記
2008年09月30日
8年
日付変わっちゃいましたけど、9月29日はDopamineが生まれた日です。
2000年に開設なので、8周年ってことになります。
半分過ぎてからはサイトで活動らしい活動を全くしていない状態が続いて、放置しておくのも何だかなあとか、畳んでリニューアルした方がいいんじゃないかなあとか、まあ色々考えることは考えたのですけど、結局放置したまま。見てくれる方々には申し訳ない次第です。
古いモノを置きっぱなしなのは恥ずかしいと思うこともあるんですけど、考えてみたら今の自分も昔から対して進歩していないわけで、だったらまあいいじゃないか。放置上等といった感じで置きっぱなしです。
最近はまた同人ゲーのシナリオ書いています。
この状態から畳むことはないとは思うんですけど、遅筆と、あれこれと考え込む癖は相変わらず抜けていない状態なので、やや不安です。
時間もしばらくかかりそうなので、子細についてはもっと経ってからということにさせてください。
ページの誕生日記念で何かやれたらいいのかもしれませんが、マルチタスクが苦手な人間なので単に日記更新だけで失礼いたします。
以上、カミソリ負けと痔に悩まされる長谷剛丼でした。
2000年に開設なので、8周年ってことになります。
半分過ぎてからはサイトで活動らしい活動を全くしていない状態が続いて、放置しておくのも何だかなあとか、畳んでリニューアルした方がいいんじゃないかなあとか、まあ色々考えることは考えたのですけど、結局放置したまま。見てくれる方々には申し訳ない次第です。
古いモノを置きっぱなしなのは恥ずかしいと思うこともあるんですけど、考えてみたら今の自分も昔から対して進歩していないわけで、だったらまあいいじゃないか。放置上等といった感じで置きっぱなしです。
最近はまた同人ゲーのシナリオ書いています。
この状態から畳むことはないとは思うんですけど、遅筆と、あれこれと考え込む癖は相変わらず抜けていない状態なので、やや不安です。
時間もしばらくかかりそうなので、子細についてはもっと経ってからということにさせてください。
ページの誕生日記念で何かやれたらいいのかもしれませんが、マルチタスクが苦手な人間なので単に日記更新だけで失礼いたします。
以上、カミソリ負けと痔に悩まされる長谷剛丼でした。
posted by 長谷剛丼 at 00:11| 日記
2008年07月29日
近況のようなもの
久しぶりの更新もまた、頂き物の掲載とショップ様へのリンクでした。
ご無沙汰しております、長谷剛丼です。
梅雨は明けましたが、こうも暑いと集中豪雨が日常茶飯事ですね。こないだの日曜とか雷がビシビシ落ちまくってキレイでした。いや、落雷現場からかなり離れてるからこそ言える感想なんでしょうけど。
今年は年初から動き始めようとして、動き出したかに見えたけどやっぱりうまいこといってなくて、5〜6月に転換点があって、今ようやく動き始めているという感じのDopamineです。
今はもうさすがに企画そのものをぶん投げる段階ではないので少しだけ明かしておきますと、またゲーム作りをしております。
テイストは触手とか搾乳とか、まあ王道で。得意なもの・好きなもの・みんなが受け容れてくれそうなものをやろうとしたらこうなった、という結果を目指しています。
規模は、アクメホリックよりは小さく、パンクチュアよりは大きいという感じです。
完成時期についてはヘタなこと言わない方が良いと思うので、一応まだ未定ってことで。少なくとも夏ではありません。というか夏コミは不参加です。
割と時間的余裕は持っていたはずだったんですが、5月頃に右往左往したツケというか、右往左往する速度が遅かったツケというか、そんな感じのモノを払わされている現況なのでした。
そんなわけで、基本的にこのページは開店休業状態が続行しちゃうと思うんですけど、進行に従って出てくる素材や情報は、ブログででも小出しにして行ければ良いなと考えています。
その他にも、他愛もない生活臭〜い日記を書くかもしれません。
お暑い中、スタグフレーションの中、皆様ご自愛の程を。
ご無沙汰しております、長谷剛丼です。
梅雨は明けましたが、こうも暑いと集中豪雨が日常茶飯事ですね。こないだの日曜とか雷がビシビシ落ちまくってキレイでした。いや、落雷現場からかなり離れてるからこそ言える感想なんでしょうけど。
今年は年初から動き始めようとして、動き出したかに見えたけどやっぱりうまいこといってなくて、5〜6月に転換点があって、今ようやく動き始めているという感じのDopamineです。
今はもうさすがに企画そのものをぶん投げる段階ではないので少しだけ明かしておきますと、またゲーム作りをしております。
テイストは触手とか搾乳とか、まあ王道で。得意なもの・好きなもの・みんなが受け容れてくれそうなものをやろうとしたらこうなった、という結果を目指しています。
規模は、アクメホリックよりは小さく、パンクチュアよりは大きいという感じです。
完成時期についてはヘタなこと言わない方が良いと思うので、一応まだ未定ってことで。少なくとも夏ではありません。というか夏コミは不参加です。
割と時間的余裕は持っていたはずだったんですが、5月頃に右往左往したツケというか、右往左往する速度が遅かったツケというか、そんな感じのモノを払わされている現況なのでした。
そんなわけで、基本的にこのページは開店休業状態が続行しちゃうと思うんですけど、進行に従って出てくる素材や情報は、ブログででも小出しにして行ければ良いなと考えています。
その他にも、他愛もない生活臭〜い日記を書くかもしれません。
お暑い中、スタグフレーションの中、皆様ご自愛の程を。
posted by 長谷剛丼 at 18:52| 日記
2007年11月10日
2007年09月29日
2007年08月17日
夏コミ関連
テキストを寄稿したCG集が出ます。
発行元は「サークル89」さん。
DLサイトコムのサークルページ
絵師&主宰は「mevius9」さんです。
テキストに加えて、BGM、さらにはボイスがついているという何とも贅沢なCG集が出来上がった模様です。
中身(ストーリー)は、フタナリ神官娘が異教徒のサバトで生贄になるお話です。主にぶっかけ。
頒布される場所は、3日目東O−20ab「武装妖精」さんです。
「サークル89」さんから「武装妖精」さんへの委託という形ですね。
現場にはmevius9さんとコスプレ売り子さんが居候するみたいですよ。
私本人は、3日目東ノ−04a「我流点睛」さん
http://namekoteikoku.blog83.fc2.com/
で売り子をやっています。YaO.さんのところです。
外にフラフラ出ていて居ないかもしれないですけど、探す方はこちらへ来てください。
始まっている方はもう始まっていますが、ともかく日曜は皆様良きサバトを!
発行元は「サークル89」さん。
DLサイトコムのサークルページ
絵師&主宰は「mevius9」さんです。
テキストに加えて、BGM、さらにはボイスがついているという何とも贅沢なCG集が出来上がった模様です。
中身(ストーリー)は、フタナリ神官娘が異教徒のサバトで生贄になるお話です。主にぶっかけ。
頒布される場所は、3日目東O−20ab「武装妖精」さんです。
「サークル89」さんから「武装妖精」さんへの委託という形ですね。
現場にはmevius9さんとコスプレ売り子さんが居候するみたいですよ。
私本人は、3日目東ノ−04a「我流点睛」さん
http://namekoteikoku.blog83.fc2.com/
で売り子をやっています。YaO.さんのところです。
外にフラフラ出ていて居ないかもしれないですけど、探す方はこちらへ来てください。
始まっている方はもう始まっていますが、ともかく日曜は皆様良きサバトを!
posted by 長谷剛丼 at 22:38| 日記
2007年08月02日
日帰りロンツー(富士山・富士北麓)
昨日書こうと思ってたけど、疲れて寝ちゃったので今日の日記になりました。
8月1日はスーパーカブが発売された日だそうです。今年で49年。
世界のロングセラー万歳(←信者
そんなわけで、ちょっと富士山に行ってきました。日帰りで。
やっぱり少し遠いですね。都心挟んで反対側への遠出なので。それでも行ってよかったと思えるぐらい楽しかったです。特に峠。
夏場は長時間腕時計を巻いていると痒くなるので(肌が弱いのです)、代わりにバイクに時計をつけました。
http://dpmn.net/gazo/070801/01.jpg
これでメーター確認ついでに時刻も確認できます。
午前3時過ぎに出発。環七経由で国道20号を目指しました。これが大失敗。
距離は長いし、あちこちで工事してて通りづらいし。未明なんだから都心を突っ切っても平気だったかも。結局、大原(環七とR20の交差点)まで1時間以上かかってしまいました。
そのままR20を西進。明るくなってきたので快適です。日野市に入った辺りから急に冷えてきました。ヒートアイランドから抜けた感じです。
日が昇ったら暖かくなるだろうとジャージ姿のまま高をくくっていたら、お腹が痛くなってきました。大失敗。
相模原市の橋本で給油しながら排便。今回の旅路は腹具合との戦いになりそうです。
反省してジャージの上に合羽を羽織ります。
道志道(R413)を抜けていくつもりだったのですが、津久井湖近辺で道を間違えて引き返し、引き返す際にもまた間違えてもう一度引き返し、随分と時間をロスしました。
この辺りから景色が良くなってくるんですけど、走りながら撮影は出来ないのであんまり写真が無いのが残念。
R413はなかなか田舎らしい道で、楽しく走れました。集落の近くはきれいに舗装されてるのに、峠にさしかかると道幅は狭く、路面は古くなり、センターラインも消えます。
勾配はさほどでもないけど、急カーブが連続して楽しい道でした。
道志村はこんなところ
http://dpmn.net/gazo/070801/02.jpg
一目で分かる田舎ですな(´▽`)
腹痛が継続中だったので、途中の「道の駅」でトイレ休憩。まだ液状…強敵です。
8時過ぎに山中湖へ到着。
http://dpmn.net/gazo/070801/03.jpg
この角度からだと宝永山も見えます。完全に北側に回ると、陰になって見えないんですよね。
しかし、水が汚い。逆さ富士が見える湖って確かここですよね。こんなに汚いと富士山も映らないんじゃないの?
湖の北を通って河口湖町方面へ。万一のガス欠に備えて、セルフのスタンドで給油しました。ガソリン入れ終わった後、ノズルを抜くのが早すぎてこぼしました(ノ∀`)
毎回思うんだけど、セルフスタンドで炎上する人間とかいないんでしょうか。
私みたいに不器用なヤツは他にもいっぱいいると思うんですけど。
給油も済んだので、富士スバルラインに入ります。
90ccなので料金は200円。さすがに有料道路だけあって路面も道幅も快適です。
勾配も緩いので、余裕で登る……はずだったんですけど、登りが続くと徐々にパワーが落ちてくるんですよね。短い登り坂なら多少急でも大丈夫(松戸市内の坂とか)なんですが、ずっと登り続けるとなるとカブのエンジンではキツイようです。
ロードタイプの自転車で登ってる人もたくさん居たんですけど、あれに抜かれるとさすがにショックなので、どうにかカブのエンジンには頑張ってもらいました。車に抜かれるのは慣れてるので気にならないんですけど。
まあ、この辺りのパワー不足も含めてカブの魅力ということで(←信者
所々2速を使いつつ、どうにか4合目まで到着。
http://dpmn.net/gazo/070801/04.jpg
http://dpmn.net/gazo/070801/05.jpg
看板割れてるし。
木目が横に走ってるのに、上下しか留めないもんだからこういう割れ方をしたのかな。
http://dpmn.net/gazo/070801/06.jpg
何と水洗トイレ。麓から汲んできた水を使ってるそうな。金かけてるなあオイ。
そんなわけで、この日3回目の排便。腹痛はだいぶマシになってきた。
再出発したらエンジンが快適に動きます。なるほど、こうやって休み休み走らせれば大丈夫なんだ。そしてすぐに5合目に到着です。
http://dpmn.net/gazo/070801/07.jpg
車多すぎ。家族連れがいっぱい居ました。
子供の頃(15年以上前だなあ)に両親に連れられて来たのを思い出します。あの時も神戸から日帰りというすごい行程でした。懐かしさにちょっと感傷に浸っちゃいました。
http://dpmn.net/gazo/070801/08.jpg
http://dpmn.net/gazo/070801/09.jpg
五合目から山頂方向。
下で見るよりも小さく見えます。中腹まで来てるわけだから当たり前ですな。
背の高い植物などはこの辺りまでで、もう少し登ると植生がほとんど無くなってる様子が分かります。
http://dpmn.net/gazo/070801/10.jpg
麓側(北側)を撮影。自分よりも低い位置に雲が見えると、高いところにいる実感が湧きます。まあ、山間部は元々低い位置に雲が溜まりやすいわけですが。
http://dpmn.net/gazo/070801/11.jpg
ズームしてみました。奥に見える高い山々は赤石山脈、通称南アルプス。富士山よりは低いとはいえ、3000m近い山がたくさん。一度も行ったことないです(´・ω・`
下の方に写ってる湖は西湖ですね。良い景色です。
麓よりも気圧が低いことは、登ってくる最中に鼓膜が感じ取っていたのですけど、とりあえずお約束的にポテトチップス袋で実感を。
http://dpmn.net/gazo/070801/12.jpg
麓(山中湖)で買ったときの状態(この時点で少し膨れてるけど)
http://dpmn.net/gazo/070801/13.jpg
富士山5合目での状態。
ナイトスクープでは破裂する場所まで持って上がってた。山頂付近だったような。
高いところを堪能したので、今度は湖と樹海を目指します。
下りは楽々でした。アクセルもブレーキもほとんど使わず。シフトペダルを3速からさらに踏み込んだ状態にするとクラッチが切れるので、その状態で惰性走行(エンジンブレーキが利かないので加速する)
カーブの前で減速したいときはブレーキを使うか、少しアクセルを煽って回転を合わせ、3速でギアを繋ぐ、と。
元々燃費が良いバイクなので、燃料節約の成果はイマイチ分からないのですけど、アクセルをいっぱい開けなくていいのは何となく気分が良いです。
麓に降りて河口湖畔に到着。
途中、パンクして外れそうになったタイヤのまま走ってるトラックがいてビビった。
カブはチューブタイヤ(パンクしやすい)なので、ああいう光景を見るとガクブルです。
http://dpmn.net/gazo/070801/14.jpg
山中湖よりは少しマシな水質かな。
http://dpmn.net/gazo/070801/15.jpg
湖岸の地面が溶岩質だから水はけはいいのかなと思ってたんですけど、洪水の時は容赦なくあふれるみたい。
近くの薬局(10時開店)でビオフェルミン止瀉薬を買って、ようやく腹痛の恐怖から解放されました。河口湖近辺はそこそこ開けた町でした。富士急の駅もあるしね。
続いてすぐ隣の西湖を目指します。途中の小さな峠で工事をしてて、片側交互通行の信号がありました。信号のランプも「GO」の表示もダイオードでした。金持ってるなあ、河口湖町。富士急ハイランドの税収がいっぱいあるのかな?
http://dpmn.net/gazo/070801/16.jpg
http://dpmn.net/gazo/070801/17.jpg
西湖は水がすごくきれい。湖岸に別荘などがたくさんあるので、環境に気を遣ってるのかも。湖岸では小さいボート(カヌー?)みたいなのに乗ろうとしてる家族連れ。
昔来たときは水着姿の人がいたと思う。湖水浴場があるんですよ確か。
周りの道路は平坦だけど、急カーブが連続してて楽しかったです。湖岸線に沿って道路が走ってるから、自然とクネクネになるわけだ。
上機嫌で走ってたら、道路に砂と小石がぶちまけられていて超ビビリ。スピード出してたら危ないところでした。
http://dpmn.net/gazo/070801/18.jpg
富岳風穴の駐車場にバイクを停めて樹海へ。
http://dpmn.net/gazo/070801/19.jpg
http://dpmn.net/gazo/070801/20.jpg
まあなんというか、相変わらず汚い森です。4年ぐらい前にバスで来た時と全く変わってないですね。自然を売りにしてるんだから、変わってる方がおかしいわけですけど。
モナー観光などでは自然豊かな森として美化されてますが、遊歩道はどすぐろい溶岩が転がってて歩きにくいし、虫はいっぱい寄ってくるし、周りの木の横枝が顔に当たるし。
標高もあるし、森の中なのでもっと涼しいだろうと思ってたんですけど、どうやらこの日は山梨県でも暑い日だったらしく、だいぶ汗かきました。
http://dpmn.net/gazo/070801/21.jpg
とりあえずお約束の看板。
何かよく分からない落書きが。
駐車場に戻ってソフトクリームを食いつつ今後を検討。
時刻が既に13時半だったので、精進湖と本栖湖はパス。自分の疲れ具合も勘案して、松姫峠への寄り道も取りやめにしました。
R139をそのまま大月方面へ。富士急沿いにゆったりと走ります。日射しが強くなって暑くなってきました。路肩に気温表示は36度。どこかで休もうかと思いながらも、さっさと帰りたい気分が優先して、休みナシで大月に到着。
途中、自衛隊の戦車2台、軍用トラック2台とすれ違いました。戦車の上に居た隊員は暑そう。
R20を東進して八王子方面を目指します。
自動車はみんな高速に乗るんでしょうか、さほど車は多くありませんでした。
幹線道路なので、道志道よりも楽な道だろうと思ってたんですけど、とんでもない思い違いです。大垂水峠という峠が、勾配きついしヘアピン連続で強烈でした。舗装はしっかりしてたので楽しかったんですけど。
この大垂水峠、その昔ローリング族が大量発生したらしく、速度30キロ・Uターン禁止・125cc以下は土日祝日通行禁止という制限たっぷりの道です。
ローリング族って自動車とかでかいバイクに乗ってるんじゃないかと思うんですけど…
とりあえず曜日が水曜で助かりました。ちなみにここでも自転車が居ました。頑張るなあ。
熱波に耐えつつ都内へ。東京西部の道路群は何度通っても迷います。渋滞も酷いし。
府中市に入った辺り(午後3時半)で昼飯食いつつ、渋滞回避の方法を考えてました。
R20とR6をなるべく走らないように、新青梅街道から環七という道を目指したのですけど、これが全くダメ。
途中で中央線や西武線の踏切に捕まり、田無付近で迷って新青梅街道に入れず、かなり南に振り回されてやっと環七に入ったら大渋滞。
都心を抜けるのは本当に難しいです。かといって、八王子からR16で大回りしても混んでるらしいし。
埼玉県の県道を熟知したら、上手く回避することができるのかもしれないです。
もう8月なので、日が暮れるのも早いです。環七をノロノロ走って葛飾区にたどり着いた時にはもう暗くなってました。
青戸8丁目から松戸市街の渋滞を嫌って、葛飾橋を目指して失敗。変な六差路で曲がる方向を間違え、八潮の手前まで行ってしまいました。しかも葛飾橋も混んでたし。
帰り着いたのは午後8時前。15時間半ほどの旅路でした。
山梨の運転マナーはかなり良い方だと思います。都内の方が悪いですね。
今回は2度ほど殺人的な自動車に会いましたが、どちらも都内です。
1回目はウィンカーを出さずに車線変更してくるバカ。私に対してだけではなく、他の自動車に対してもやってたので、二輪車を見落としていたという訳ではなさそうです。
車線変更の必要も無いような場所だったので、どうも嫌がらせ臭いです。単独事故で逝ってほしいですね。
2回目は夕方の混み合った道。先頭の車が停止線で止まってる(赤信号)のに、路肩を抜けて先頭の車の前に車体を出して、横断歩道にはみ出して停止する愚か者。
原付でも危なそうなのに、四輪車があれをやってはいけません。しかも停止線から横断歩道が近かったので、その時は二輪車すら前に出てなかったのに。
山梨はかなり気に入ったので、今度は富士山と関係ない方向へ旅行しようかな。
8月1日はスーパーカブが発売された日だそうです。今年で49年。
世界のロングセラー万歳(←信者
そんなわけで、ちょっと富士山に行ってきました。日帰りで。
やっぱり少し遠いですね。都心挟んで反対側への遠出なので。それでも行ってよかったと思えるぐらい楽しかったです。特に峠。
夏場は長時間腕時計を巻いていると痒くなるので(肌が弱いのです)、代わりにバイクに時計をつけました。
http://dpmn.net/gazo/070801/01.jpg
これでメーター確認ついでに時刻も確認できます。
午前3時過ぎに出発。環七経由で国道20号を目指しました。これが大失敗。
距離は長いし、あちこちで工事してて通りづらいし。未明なんだから都心を突っ切っても平気だったかも。結局、大原(環七とR20の交差点)まで1時間以上かかってしまいました。
そのままR20を西進。明るくなってきたので快適です。日野市に入った辺りから急に冷えてきました。ヒートアイランドから抜けた感じです。
日が昇ったら暖かくなるだろうとジャージ姿のまま高をくくっていたら、お腹が痛くなってきました。大失敗。
相模原市の橋本で給油しながら排便。今回の旅路は腹具合との戦いになりそうです。
反省してジャージの上に合羽を羽織ります。
道志道(R413)を抜けていくつもりだったのですが、津久井湖近辺で道を間違えて引き返し、引き返す際にもまた間違えてもう一度引き返し、随分と時間をロスしました。
この辺りから景色が良くなってくるんですけど、走りながら撮影は出来ないのであんまり写真が無いのが残念。
R413はなかなか田舎らしい道で、楽しく走れました。集落の近くはきれいに舗装されてるのに、峠にさしかかると道幅は狭く、路面は古くなり、センターラインも消えます。
勾配はさほどでもないけど、急カーブが連続して楽しい道でした。
道志村はこんなところ
http://dpmn.net/gazo/070801/02.jpg
一目で分かる田舎ですな(´▽`)
腹痛が継続中だったので、途中の「道の駅」でトイレ休憩。まだ液状…強敵です。
8時過ぎに山中湖へ到着。
http://dpmn.net/gazo/070801/03.jpg
この角度からだと宝永山も見えます。完全に北側に回ると、陰になって見えないんですよね。
しかし、水が汚い。逆さ富士が見える湖って確かここですよね。こんなに汚いと富士山も映らないんじゃないの?
湖の北を通って河口湖町方面へ。万一のガス欠に備えて、セルフのスタンドで給油しました。ガソリン入れ終わった後、ノズルを抜くのが早すぎてこぼしました(ノ∀`)
毎回思うんだけど、セルフスタンドで炎上する人間とかいないんでしょうか。
私みたいに不器用なヤツは他にもいっぱいいると思うんですけど。
給油も済んだので、富士スバルラインに入ります。
90ccなので料金は200円。さすがに有料道路だけあって路面も道幅も快適です。
勾配も緩いので、余裕で登る……はずだったんですけど、登りが続くと徐々にパワーが落ちてくるんですよね。短い登り坂なら多少急でも大丈夫(松戸市内の坂とか)なんですが、ずっと登り続けるとなるとカブのエンジンではキツイようです。
ロードタイプの自転車で登ってる人もたくさん居たんですけど、あれに抜かれるとさすがにショックなので、どうにかカブのエンジンには頑張ってもらいました。車に抜かれるのは慣れてるので気にならないんですけど。
まあ、この辺りのパワー不足も含めてカブの魅力ということで(←信者
所々2速を使いつつ、どうにか4合目まで到着。
http://dpmn.net/gazo/070801/04.jpg
http://dpmn.net/gazo/070801/05.jpg
看板割れてるし。
木目が横に走ってるのに、上下しか留めないもんだからこういう割れ方をしたのかな。
http://dpmn.net/gazo/070801/06.jpg
何と水洗トイレ。麓から汲んできた水を使ってるそうな。金かけてるなあオイ。
そんなわけで、この日3回目の排便。腹痛はだいぶマシになってきた。
再出発したらエンジンが快適に動きます。なるほど、こうやって休み休み走らせれば大丈夫なんだ。そしてすぐに5合目に到着です。
http://dpmn.net/gazo/070801/07.jpg
車多すぎ。家族連れがいっぱい居ました。
子供の頃(15年以上前だなあ)に両親に連れられて来たのを思い出します。あの時も神戸から日帰りというすごい行程でした。懐かしさにちょっと感傷に浸っちゃいました。
http://dpmn.net/gazo/070801/08.jpg
http://dpmn.net/gazo/070801/09.jpg
五合目から山頂方向。
下で見るよりも小さく見えます。中腹まで来てるわけだから当たり前ですな。
背の高い植物などはこの辺りまでで、もう少し登ると植生がほとんど無くなってる様子が分かります。
http://dpmn.net/gazo/070801/10.jpg
麓側(北側)を撮影。自分よりも低い位置に雲が見えると、高いところにいる実感が湧きます。まあ、山間部は元々低い位置に雲が溜まりやすいわけですが。
http://dpmn.net/gazo/070801/11.jpg
ズームしてみました。奥に見える高い山々は赤石山脈、通称南アルプス。富士山よりは低いとはいえ、3000m近い山がたくさん。一度も行ったことないです(´・ω・`
下の方に写ってる湖は西湖ですね。良い景色です。
麓よりも気圧が低いことは、登ってくる最中に鼓膜が感じ取っていたのですけど、とりあえずお約束的にポテトチップス袋で実感を。
http://dpmn.net/gazo/070801/12.jpg
麓(山中湖)で買ったときの状態(この時点で少し膨れてるけど)
http://dpmn.net/gazo/070801/13.jpg
富士山5合目での状態。
ナイトスクープでは破裂する場所まで持って上がってた。山頂付近だったような。
高いところを堪能したので、今度は湖と樹海を目指します。
下りは楽々でした。アクセルもブレーキもほとんど使わず。シフトペダルを3速からさらに踏み込んだ状態にするとクラッチが切れるので、その状態で惰性走行(エンジンブレーキが利かないので加速する)
カーブの前で減速したいときはブレーキを使うか、少しアクセルを煽って回転を合わせ、3速でギアを繋ぐ、と。
元々燃費が良いバイクなので、燃料節約の成果はイマイチ分からないのですけど、アクセルをいっぱい開けなくていいのは何となく気分が良いです。
麓に降りて河口湖畔に到着。
途中、パンクして外れそうになったタイヤのまま走ってるトラックがいてビビった。
カブはチューブタイヤ(パンクしやすい)なので、ああいう光景を見るとガクブルです。
http://dpmn.net/gazo/070801/14.jpg
山中湖よりは少しマシな水質かな。
http://dpmn.net/gazo/070801/15.jpg
湖岸の地面が溶岩質だから水はけはいいのかなと思ってたんですけど、洪水の時は容赦なくあふれるみたい。
近くの薬局(10時開店)でビオフェルミン止瀉薬を買って、ようやく腹痛の恐怖から解放されました。河口湖近辺はそこそこ開けた町でした。富士急の駅もあるしね。
続いてすぐ隣の西湖を目指します。途中の小さな峠で工事をしてて、片側交互通行の信号がありました。信号のランプも「GO」の表示もダイオードでした。金持ってるなあ、河口湖町。富士急ハイランドの税収がいっぱいあるのかな?
http://dpmn.net/gazo/070801/16.jpg
http://dpmn.net/gazo/070801/17.jpg
西湖は水がすごくきれい。湖岸に別荘などがたくさんあるので、環境に気を遣ってるのかも。湖岸では小さいボート(カヌー?)みたいなのに乗ろうとしてる家族連れ。
昔来たときは水着姿の人がいたと思う。湖水浴場があるんですよ確か。
周りの道路は平坦だけど、急カーブが連続してて楽しかったです。湖岸線に沿って道路が走ってるから、自然とクネクネになるわけだ。
上機嫌で走ってたら、道路に砂と小石がぶちまけられていて超ビビリ。スピード出してたら危ないところでした。
http://dpmn.net/gazo/070801/18.jpg
富岳風穴の駐車場にバイクを停めて樹海へ。
http://dpmn.net/gazo/070801/19.jpg
http://dpmn.net/gazo/070801/20.jpg
まあなんというか、相変わらず汚い森です。4年ぐらい前にバスで来た時と全く変わってないですね。自然を売りにしてるんだから、変わってる方がおかしいわけですけど。
モナー観光などでは自然豊かな森として美化されてますが、遊歩道はどすぐろい溶岩が転がってて歩きにくいし、虫はいっぱい寄ってくるし、周りの木の横枝が顔に当たるし。
標高もあるし、森の中なのでもっと涼しいだろうと思ってたんですけど、どうやらこの日は山梨県でも暑い日だったらしく、だいぶ汗かきました。
http://dpmn.net/gazo/070801/21.jpg
とりあえずお約束の看板。
何かよく分からない落書きが。
駐車場に戻ってソフトクリームを食いつつ今後を検討。
時刻が既に13時半だったので、精進湖と本栖湖はパス。自分の疲れ具合も勘案して、松姫峠への寄り道も取りやめにしました。
R139をそのまま大月方面へ。富士急沿いにゆったりと走ります。日射しが強くなって暑くなってきました。路肩に気温表示は36度。どこかで休もうかと思いながらも、さっさと帰りたい気分が優先して、休みナシで大月に到着。
途中、自衛隊の戦車2台、軍用トラック2台とすれ違いました。戦車の上に居た隊員は暑そう。
R20を東進して八王子方面を目指します。
自動車はみんな高速に乗るんでしょうか、さほど車は多くありませんでした。
幹線道路なので、道志道よりも楽な道だろうと思ってたんですけど、とんでもない思い違いです。大垂水峠という峠が、勾配きついしヘアピン連続で強烈でした。舗装はしっかりしてたので楽しかったんですけど。
この大垂水峠、その昔ローリング族が大量発生したらしく、速度30キロ・Uターン禁止・125cc以下は土日祝日通行禁止という制限たっぷりの道です。
ローリング族って自動車とかでかいバイクに乗ってるんじゃないかと思うんですけど…
とりあえず曜日が水曜で助かりました。ちなみにここでも自転車が居ました。頑張るなあ。
熱波に耐えつつ都内へ。東京西部の道路群は何度通っても迷います。渋滞も酷いし。
府中市に入った辺り(午後3時半)で昼飯食いつつ、渋滞回避の方法を考えてました。
R20とR6をなるべく走らないように、新青梅街道から環七という道を目指したのですけど、これが全くダメ。
途中で中央線や西武線の踏切に捕まり、田無付近で迷って新青梅街道に入れず、かなり南に振り回されてやっと環七に入ったら大渋滞。
都心を抜けるのは本当に難しいです。かといって、八王子からR16で大回りしても混んでるらしいし。
埼玉県の県道を熟知したら、上手く回避することができるのかもしれないです。
もう8月なので、日が暮れるのも早いです。環七をノロノロ走って葛飾区にたどり着いた時にはもう暗くなってました。
青戸8丁目から松戸市街の渋滞を嫌って、葛飾橋を目指して失敗。変な六差路で曲がる方向を間違え、八潮の手前まで行ってしまいました。しかも葛飾橋も混んでたし。
帰り着いたのは午後8時前。15時間半ほどの旅路でした。
山梨の運転マナーはかなり良い方だと思います。都内の方が悪いですね。
今回は2度ほど殺人的な自動車に会いましたが、どちらも都内です。
1回目はウィンカーを出さずに車線変更してくるバカ。私に対してだけではなく、他の自動車に対してもやってたので、二輪車を見落としていたという訳ではなさそうです。
車線変更の必要も無いような場所だったので、どうも嫌がらせ臭いです。単独事故で逝ってほしいですね。
2回目は夕方の混み合った道。先頭の車が停止線で止まってる(赤信号)のに、路肩を抜けて先頭の車の前に車体を出して、横断歩道にはみ出して停止する愚か者。
原付でも危なそうなのに、四輪車があれをやってはいけません。しかも停止線から横断歩道が近かったので、その時は二輪車すら前に出てなかったのに。
山梨はかなり気に入ったので、今度は富士山と関係ない方向へ旅行しようかな。
posted by 長谷剛丼 at 20:00| 日記
2007年07月20日
日帰りソロツー(茨城・那珂湊)
カブ90DXを買ってから、初めての200kmオーバーツーリング。
経路はこんな感じ
千葉県松戸市→流山市→柏市→我孫子市→茨城県取手市(休憩)
→龍ヶ崎市→牛久市→土浦市→かすみがうら市→石岡市→小美玉市→茨城町→水戸市
→ひたちなか市(着くのが早すぎた)→水戸市(休憩・時間つぶし)
→大洗町(海を見た)→ひたちなか市(寿司・これから帰り)
→大洗町(給油)→鉾田市(迷子)→行方市→かすみがうら市→土浦市(迷子)
→牛久市→龍ヶ崎市→取手市→千葉県我孫子市→柏市→流山市→松戸市
早く目が覚めたので、何と4時前に出発。R6がガラ空きで快適でした。
薄曇りで日射しも強くなく、気温もやや低め。ラニーニャ最高。
法定速度で走って(追い越してもらうのがだいぶ上手くなった)るのに、あまりにもスムーズですぐに水戸に到着してしまいました。信号も少なめだし、路面もいいし。茨城は道路族さんが頑張ってるんでしょうか。
みんなの運転マナーは、都内や千葉よりも少し悪いといった感じでしょうか。大阪や香川よりはマシですね。
ウィンカー出さずに曲がったり車線変更したりという車が多かったのにビビりました。
しかしライダーたる者、そのような事態も想定して運転せねばなりません。いくら相手が悪くても、事故ったら死ぬのは二輪の方ですから。
今日の目的地は、ひたちなか市の那珂湊です。海を見て寿司を食うのが目的。休日は東京方面からもたくさん人が来るらしいですよ。
朝早くから営業しているという情報をゲットしていたので「もしかしたらもう店が開いてるかなー?」と思ったのですが、いくら何でも6時半は早すぎです。大将っぽい人に聞いてみたら「今仕込み始めたところだよ」だそうで。どうも、早く空いているのは隣にある鮮魚販売の市場の方みたいです。
水戸まで引き返して、ガストでコーヒーを一服しながら時間つぶし。
大きい方を排泄したくなってトイレに行くと、長電話しながら長ウンコをしている人が個室を占領していました。
待つのがめんどくさいので一旦席に戻って15分後にまたトイレへ。同じ人にまだ占領されてました。
軽くノックすると「入ってますよ」と不機嫌な声。待つ俺を無視して、メールを打つ音(マナーモードになってない)、さらに電話を発信して大声で会話。このウンコ野郎め。
3分ほど待って、「あと2分このままなら店員呼ぼう」と思ってたら、ようやくウンコ野郎が出てきました。ガキかと思ったら、なんかチンチクリンの中年男でした。
悲しくなりますね。初めて水戸を訪れて、水戸の恥部を目撃してしまいましたよ。まあ、松戸も殺人事件とか多い街だけど。
ちなみに私のウンコタイムは約50秒。痔が治ったので速度アップ。
ウンコ野郎はおいといて、時間つぶしが終わったら海に向けてまた出発。
大洗の海水浴場近くを走りつつ、見晴らしの良いところで太平洋を拝んできました。

瀬戸内海と違って、対岸とか存在しないんだよねえ。いやあ、広い広い。
そして寿司。

あら汁うめえ。
寿司は期待したほどではありませんでした。ネタは大きくて美味いんだけど、シャリが壊滅的に不味かったせいですな。今度行ったら別の店で食べよう。

那珂湊駅。列車で来るには、JRの勝田で
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8C%A8%E5%9F%8E%E4%BA%A4%E9%80%9A%E6%B9%8A%E7%B7%9A
これに乗り換えて来ることになるようです。こういう旅も風情があっていいですね。
帰りは別の道を通ろうとしたところ、当然のように迷子になりました。
太平洋沿いのR51から、よく分からない県道を抜けてR354にたどり着き、土浦方面へ。R354は山の中を抜ける快適な道でした。車も少ないし、山奥なのに舗装はしっかりしてるし。やるな茨城道路族。
でも、路面に内臓ぶちまけて死亡してる小動物(子犬サイズ)を2匹も見てしまいました。動物の飛び出しは色々と恐ろしいです。
土浦に到着してもう安心だと思ったら、急に道が狭くなって、しかも祭りのせいで交通規制。迷ってるうちに土浦の駅前に流れ着いてしまいました。駅前の案内地図、分かりにくすぎ。途方に暮れてたら雨まで降ってきました。合羽を着たら、気分はすっかり大泉洋です。歌いながら走るうちに、どうにかR6に合流。
帰り道は多少交通量が多かったけど、渋滞というほどじゃなかったです。
今日の総走行距離は254kmでした。
今度は富士スバルラインとか行きたいなあ。
経路はこんな感じ
千葉県松戸市→流山市→柏市→我孫子市→茨城県取手市(休憩)
→龍ヶ崎市→牛久市→土浦市→かすみがうら市→石岡市→小美玉市→茨城町→水戸市
→ひたちなか市(着くのが早すぎた)→水戸市(休憩・時間つぶし)
→大洗町(海を見た)→ひたちなか市(寿司・これから帰り)
→大洗町(給油)→鉾田市(迷子)→行方市→かすみがうら市→土浦市(迷子)
→牛久市→龍ヶ崎市→取手市→千葉県我孫子市→柏市→流山市→松戸市
早く目が覚めたので、何と4時前に出発。R6がガラ空きで快適でした。
薄曇りで日射しも強くなく、気温もやや低め。ラニーニャ最高。
法定速度で走って(追い越してもらうのがだいぶ上手くなった)るのに、あまりにもスムーズですぐに水戸に到着してしまいました。信号も少なめだし、路面もいいし。茨城は道路族さんが頑張ってるんでしょうか。
みんなの運転マナーは、都内や千葉よりも少し悪いといった感じでしょうか。大阪や香川よりはマシですね。
ウィンカー出さずに曲がったり車線変更したりという車が多かったのにビビりました。
しかしライダーたる者、そのような事態も想定して運転せねばなりません。いくら相手が悪くても、事故ったら死ぬのは二輪の方ですから。
今日の目的地は、ひたちなか市の那珂湊です。海を見て寿司を食うのが目的。休日は東京方面からもたくさん人が来るらしいですよ。
朝早くから営業しているという情報をゲットしていたので「もしかしたらもう店が開いてるかなー?」と思ったのですが、いくら何でも6時半は早すぎです。大将っぽい人に聞いてみたら「今仕込み始めたところだよ」だそうで。どうも、早く空いているのは隣にある鮮魚販売の市場の方みたいです。
水戸まで引き返して、ガストでコーヒーを一服しながら時間つぶし。
大きい方を排泄したくなってトイレに行くと、長電話しながら長ウンコをしている人が個室を占領していました。
待つのがめんどくさいので一旦席に戻って15分後にまたトイレへ。同じ人にまだ占領されてました。
軽くノックすると「入ってますよ」と不機嫌な声。待つ俺を無視して、メールを打つ音(マナーモードになってない)、さらに電話を発信して大声で会話。このウンコ野郎め。
3分ほど待って、「あと2分このままなら店員呼ぼう」と思ってたら、ようやくウンコ野郎が出てきました。ガキかと思ったら、なんかチンチクリンの中年男でした。
悲しくなりますね。初めて水戸を訪れて、水戸の恥部を目撃してしまいましたよ。まあ、松戸も殺人事件とか多い街だけど。
ちなみに私のウンコタイムは約50秒。痔が治ったので速度アップ。
ウンコ野郎はおいといて、時間つぶしが終わったら海に向けてまた出発。
大洗の海水浴場近くを走りつつ、見晴らしの良いところで太平洋を拝んできました。

瀬戸内海と違って、対岸とか存在しないんだよねえ。いやあ、広い広い。
そして寿司。

あら汁うめえ。
寿司は期待したほどではありませんでした。ネタは大きくて美味いんだけど、シャリが壊滅的に不味かったせいですな。今度行ったら別の店で食べよう。

那珂湊駅。列車で来るには、JRの勝田で
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8C%A8%E5%9F%8E%E4%BA%A4%E9%80%9A%E6%B9%8A%E7%B7%9A
これに乗り換えて来ることになるようです。こういう旅も風情があっていいですね。
帰りは別の道を通ろうとしたところ、当然のように迷子になりました。
太平洋沿いのR51から、よく分からない県道を抜けてR354にたどり着き、土浦方面へ。R354は山の中を抜ける快適な道でした。車も少ないし、山奥なのに舗装はしっかりしてるし。やるな茨城道路族。
でも、路面に内臓ぶちまけて死亡してる小動物(子犬サイズ)を2匹も見てしまいました。動物の飛び出しは色々と恐ろしいです。
土浦に到着してもう安心だと思ったら、急に道が狭くなって、しかも祭りのせいで交通規制。迷ってるうちに土浦の駅前に流れ着いてしまいました。駅前の案内地図、分かりにくすぎ。途方に暮れてたら雨まで降ってきました。合羽を着たら、気分はすっかり大泉洋です。歌いながら走るうちに、どうにかR6に合流。
帰り道は多少交通量が多かったけど、渋滞というほどじゃなかったです。
今日の総走行距離は254kmでした。
今度は富士スバルラインとか行きたいなあ。
posted by 長谷剛丼 at 18:35| 日記
2007年07月18日
夏について
お知らせするのが大変遅れました。
今年の夏コミ、Dopamineは抽選漏れでございます。
替わりといえるかどうか分かりませんが、知人のCG集にテキストを寄稿しました。さっきまでその作業でした。
そっちの告知などはまだなので(というか夏合わせなのかどうかよく分からないので)詳細が分かりましたらまたお知らせします。
そんなわけで、夏はゆったりとカブに乗って旅でもしようかなーと。コミケももしかしたら一般ですら行かないかも?
いや、本当は3作目の企画を考えなきゃとか、この放置っぷりが甚だしいページに何か文章でも書いたらどーなのよとか、考えることは色々あったりするわけですが、その前に旅に出たい気分でございます故。
旅行記のページになっちゃったらどうしよう。
今年の夏コミ、Dopamineは抽選漏れでございます。
替わりといえるかどうか分かりませんが、知人のCG集にテキストを寄稿しました。さっきまでその作業でした。
そっちの告知などはまだなので(というか夏合わせなのかどうかよく分からないので)詳細が分かりましたらまたお知らせします。
そんなわけで、夏はゆったりとカブに乗って旅でもしようかなーと。コミケももしかしたら一般ですら行かないかも?
いや、本当は3作目の企画を考えなきゃとか、この放置っぷりが甚だしいページに何か文章でも書いたらどーなのよとか、考えることは色々あったりするわけですが、その前に旅に出たい気分でございます故。
旅行記のページになっちゃったらどうしよう。
posted by 長谷剛丼 at 22:28| 日記
2007年04月24日
モバイル二次元
以前、単行本を出させて頂いたキルタイムコミュニケーション様で、またお仕事させて頂きました。
お仕事情報のページから子細をご覧下さい。45kb(一般的なラノベの文庫本で45ページ分ぐらい)程度の短編小説です。
今回はモバイルサイト(ケータイでしか閲覧できない)という未知の領域だったので、どれぐらい読んでくれる方がいるのかさっぱり想像がつかないのですが、このサイトもケータイで観てる人が居るぐらいですから、そこそこ人口居ると期待。
自分はケータイではほとんどネットをやらないのですが、この機会にモバイル二次元に入会してみました。
黒井さんとか神楽陽子さんとかの小説もあって、気がついたらボーっと読みふけってました。パケ代は完全従量のプランだとちょっと膨れるかもしれませんね。
私のようにケータイで文字を打つのが遅い人は、アドレス入力もめんどいので
http://www.2d-dream.jp/
このアドレスをコピペして、自分のPCから自分のケータイにメールして、そこからジャンプする、というのが手間がかからなくてよさそうです。
アクメホリック後でたるんだエロ脳を、今後も活性化すべく色んな所で頑張っていこうと思っている次第です。皆様今後ともよろ触手。
お仕事情報のページから子細をご覧下さい。45kb(一般的なラノベの文庫本で45ページ分ぐらい)程度の短編小説です。
今回はモバイルサイト(ケータイでしか閲覧できない)という未知の領域だったので、どれぐらい読んでくれる方がいるのかさっぱり想像がつかないのですが、このサイトもケータイで観てる人が居るぐらいですから、そこそこ人口居ると期待。
自分はケータイではほとんどネットをやらないのですが、この機会にモバイル二次元に入会してみました。
黒井さんとか神楽陽子さんとかの小説もあって、気がついたらボーっと読みふけってました。パケ代は完全従量のプランだとちょっと膨れるかもしれませんね。
私のようにケータイで文字を打つのが遅い人は、アドレス入力もめんどいので
http://www.2d-dream.jp/
このアドレスをコピペして、自分のPCから自分のケータイにメールして、そこからジャンプする、というのが手間がかからなくてよさそうです。
アクメホリック後でたるんだエロ脳を、今後も活性化すべく色んな所で頑張っていこうと思っている次第です。皆様今後ともよろ触手。
posted by 長谷剛丼 at 19:31| 日記
2007年02月08日
やっと風邪が治り
ここ2週間ほど、咳と痰と高熱を伴う風邪で寝込んでました。
この手の風邪はチバラキに引っ越してから3度目です。加湿は十分なつもりなのですが、昼夜逆転の不摂生な生活がダメなんでしょうか…
しかも、今回医師に出された咳止めが「音感が狂う(音が低く聞こえる)」という謎の副作用を持つ薬で、余計に気持ち悪くなる有様。
歳も取って、体力も衰えたので、どうにかしなければと思う今日この頃です。
インフルエンザの流行はこれからがピークらしいので、また罹らないように気をつけねば。
現在は夏コミの申込時期なのですが、自分はまだ申し込んでません。これから申し込む予定です。
たぶん、冬の続編のような形で小説本を企画することになると思います。
もうすぐ確定申告の季節です。
定率減税縮小(19年度は廃止)の影響をモロに食らっております。
景気が回復したって言っても、それって外資と大企業の間でお金がぐるぐる回ってるだけのような気がするなあ。
物価高と増税にあえぐ下層階級の実感でした。
この手の風邪はチバラキに引っ越してから3度目です。加湿は十分なつもりなのですが、昼夜逆転の不摂生な生活がダメなんでしょうか…
しかも、今回医師に出された咳止めが「音感が狂う(音が低く聞こえる)」という謎の副作用を持つ薬で、余計に気持ち悪くなる有様。
歳も取って、体力も衰えたので、どうにかしなければと思う今日この頃です。
インフルエンザの流行はこれからがピークらしいので、また罹らないように気をつけねば。
現在は夏コミの申込時期なのですが、自分はまだ申し込んでません。これから申し込む予定です。
たぶん、冬の続編のような形で小説本を企画することになると思います。
もうすぐ確定申告の季節です。
定率減税縮小(19年度は廃止)の影響をモロに食らっております。
景気が回復したって言っても、それって外資と大企業の間でお金がぐるぐる回ってるだけのような気がするなあ。
物価高と増税にあえぐ下層階級の実感でした。
posted by 長谷剛丼 at 23:21| 日記
2007年01月04日
あけおめことよろコミケ乙
コミケに来てくださった皆様、誠にありがとうございました。
新刊を買ってくれた方はさらに重ねてありがとうございました。
新刊の「泥沼エルフ」はメロンブックス様で委託販売の予定です。
正直、モノクロで小説本で利幅の薄い物を扱ってもらえるとは思っていなかったので、嬉しく思っている次第です。
イベントに来られない人にとって、手に入る機会が増えるのは非常に良いことです。
昨年から多くの方にお問い合わせ頂いておりましたアクメホリックのダウンロード販売ですが、近日中にスタートしたいと考えております。
申請から登録まで時間がかかるので、もう少々お待ち下さい。急いでデータまとめて申請しますです。
新刊を買ってくれた方はさらに重ねてありがとうございました。
新刊の「泥沼エルフ」はメロンブックス様で委託販売の予定です。
正直、モノクロで小説本で利幅の薄い物を扱ってもらえるとは思っていなかったので、嬉しく思っている次第です。
イベントに来られない人にとって、手に入る機会が増えるのは非常に良いことです。
昨年から多くの方にお問い合わせ頂いておりましたアクメホリックのダウンロード販売ですが、近日中にスタートしたいと考えております。
申請から登録まで時間がかかるので、もう少々お待ち下さい。急いでデータまとめて申請しますです。
posted by 長谷剛丼 at 23:48| 日記
2006年12月28日
ハートビート・アイ
下の雑記の続きです。
トップでも告知しておりますとおり、昔の同人誌「ハートビート・アイ」の全文を公開しました。
HTML化の作業をしつつ読み返してました。恥ずかしい部分もかなりありますけど、頑張ってテンション上げているうちに「昔の俺けっこう頑張ってる?」みたいに思えてきました。
それだけ進歩が薄いってことですね。しょぼーん。
コミケでは同内容の同人誌をディスカウント販売の予定です。
紙で欲しい方は聖地で僕と触手。
なお、「Holy Cave」および「蟲神楽」につきましては来年早々のダウンロード販売開始を予定しています。
この「ハートビート・アイ」と同様の体裁(HTML)とPDFのファイルを同梱する予定です。
トップでも告知しておりますとおり、昔の同人誌「ハートビート・アイ」の全文を公開しました。
HTML化の作業をしつつ読み返してました。恥ずかしい部分もかなりありますけど、頑張ってテンション上げているうちに「昔の俺けっこう頑張ってる?」みたいに思えてきました。
それだけ進歩が薄いってことですね。しょぼーん。
コミケでは同内容の同人誌をディスカウント販売の予定です。
紙で欲しい方は聖地で僕と触手。
なお、「Holy Cave」および「蟲神楽」につきましては来年早々のダウンロード販売開始を予定しています。
この「ハートビート・アイ」と同様の体裁(HTML)とPDFのファイルを同梱する予定です。
posted by 長谷剛丼 at 05:51| 日記